コンテンツへスキップ

自爆解散ではだれも救われない

アゴラ編集部の9/5付けアゴラ記事「石破首相『やりたくはないが、総裁選になるくらいなら解散する』の歴史的無責任」へのコメントです。


古くは吉田総理の「バカヤロー解散」、近いところでは野田総理の「ちかいうち解散」(ちかいうち=実際は百日後)など、解散はユニークな俗称で呼ばれることが多いのですけど、ここで石破総理が解散を行った場合、それはなんと呼ばれるのか、興味深いことではあります。

スーサイド解散とか、自爆解散とか呼ばれる可能性が一つありますね。自民党もろともぶっ壊れろ、というわけです。その結果、勝っちゃったりするかもしれませんが。

もう一つは、「しがみつき解散」ないし「自己保身解散」などの着眼点もありそうですけど、総裁選前倒しが通った場合に解散するなら、総裁選の前倒しが行われるはずで、これが通るなら総理の座に座り続けることは難しいはずで、総理の座を保持するための解散というのは考えにくい。

そうなりますと、総裁選前倒しが通った場合には、いずれにせよ、総理の座を維持することは難しいわけですから、己の名を残そうと思うなら、余計なことをせずに総裁辞任というのがベストの道のはず。もちろん、総裁選前倒しの投票以前に辞任するという手もあるわけで、敗北必至と予想される場合は、これが一番ダメージが少ない。

この時点での総裁辞任は、これまでの主張とも一本筋が通っております。つまり、トランプ関税の交渉に片が付かないうちにやめるわけにはいかないというのは説得力のある理由で、今回、一応片が付いた形となりましたので、ここで辞任するのは筋が通っている。これが石破氏にも、自民党にも、最も損害の少ない道じゃないかと思いますよ。決断に残された時間は、あと二日。果たしてこの決断、石破氏にできますでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です