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政党支持率比較で注意すべきは

田村和広氏の11/8付けアゴラ記事「高市人気と自民停滞をどう読むか?内閣と自民党支持率の相関①」へのコメントです。


比較に際して大事なことは、他の条件をそろえなくてはいけない、という点なのですね。

内閣支持率は「支持する」と「支持しない」の単一の尺度で語られますから、各内閣を比較することはさほど問題はありません(それでも支持理由に「他より良いと思うから」があったりするのですが。)一方、与党支持率は、「複数ある政党のなかでどの党を支持するか」という多次元の議論ですから、「比較対象となる他の党」が変化すると、与党が同じでも与党支持率は変わってしまう。

『比較対象となる他の党』の昨今の大きな変化は、参政党と日本保守党が2~3年前に比較対象に追加されている点です。これらの党が選択肢となる以前は、今日これら二党を支持している人のかなりの割合は自民党支持であったのではないかと推察されるのですね。

あえて過去と現在の政党支持率を比較しようとするならば、過去の自民党支持率は、参政・日本保守党がもしあらば支持したであろう人達の割合を差し引いて考えなくてはいけない。

このエントリーのタイトルに「①」とついておりますので、この先にこういった分析が行われるのではないかと期待いたしますが、分析の際にはいろいろ気を付けなくてはいけないのですね。

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