アゴラ編集部の12/2付けアゴラ記事「『失言誘導』で国防論を歪める立民・岡田克也元外相:国会質疑がハラスメント化」へのコメントです。
立憲民主党HPにあります2025年3月22日付けニュース「【国際局】党訪中代表団、軍縮や北朝鮮の非核化を中連部長と議論」が参考になるのではないでしょうか。ここには、以下の一文があります。https://cdp-japan.jp/news/20250322_8989
岡田常任顧問は、劉部長が懸念を示した「台湾有事は日本有事だ」とする日本の一部政治家の発言について、「短絡的だと考えている」と述べました。
つまり、岡田氏は、劉部長の懸念を解消せんと、高市総理に質問した、というわけですね。でも「台湾有事に日本は関与せず」といった答弁が引き出せず、逆に、場合によっては存立危機事態となることもあり得るとの答弁を引き出してしまった。これが岡田氏の誤算だったのでしょう。
この答弁、以前は、あいまいだったのですが、「あいまい」ということは、存立危機事態となるかもしれないし、存立危機事態とならないかもしれないということ。つまり「場合によっては存立危機事態となることもあり得る」というのと論理的には全く異ならない、同じ意味なのですね。でも、あり得るといわれると、「ある」がフォーカスされ、印象が「ある」に傾く。このファジーな部分が、問題だと思う人には問題なのでしょう。
とはいえ、問題になったこと自体は問題です。この手の行為、普通の日本語では「やぶへび」というのですね。藪をつついたら蛇が出てきてしまった。愚かな行為です。ここは、己の認識の甘さを反省しなくてはいけませんし、そもそも、日本の政治家として中国に阿りすぎていることも考え直した方が良い。万一これが中国の台湾進攻の一環としての工作であったら、そしてその対象に尖閣が含まれていたら、国を売る行為になってしまう。政治家たるもの、海外と交渉する際には、そこまで考えなくてはいけないのですね。