永江一石氏の12/11付けアゴラ記事「経済より命と言ってた人たちは『インフレがきつい』とか言うべきではない」へのコメントです。
いつから円安になりましたか。
2022年の3月くらいですよね。
2022年の2月24日、ロシアがウクライナに侵攻、天然ガス価格が急騰、貿易収支も大幅な赤字になりました。https://ecodb.net/commodity/ngas_jp.html https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2024/2024honbun/i1320000.html
この年の経済状況に、確かにコロナも影響していたとは思いますが、その影響を評価する際には、他の要因、特に宇露戦争が世界経済に与えた影響との分離が不可欠だと思います。
その他、一人当たりのGDPを見ますと、我が国は1995年以降ほとんどフラットであるのに対し、その他の国々は右肩上がりの成長を続け、数倍に伸びております。この原因は、1985年のプラザ合意以降、異常な円高が続き、我が国の輸出産業に大きなダメージが加えられたためと思われます。https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=NGDPDPC&s=1980&e=2025&c1=US&c2=JP&c3=KR&c4=CN&c5=RU&c6=
輸出産業の低迷をカバーするため、国債を発行して国内需要を喚起する円高不況対策が続けられたのですが、国債の発行残高がそろそろ限界に達したとの見方も出ております。これらが我が国の円が円安に転じた原因ではないか、と私は見ております。小泉改革の頃は、700兆円が危険レベルと言われていたのですが。https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/004.pdf