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日本核武装の前になすべきこと

岡本裕明氏の12.21付けアゴラ記事「崩れるのか、非核三原則:そこに踏み込む覚悟が日本にあるのか」へのコメントです。


つまり非核三原則はアメリカが守ってくれる、アメリカが日本の代わりに核を持ってくれるという大前提があるからこそ成立しているわけで日本が被爆国だから非核三原則があるという訳でもないのです。

と、いうことは、トランプ大統領が、「日本は自分自身で守りなさい、核の傘など提供しないよ」などと言い出した場合は、非核三原則の大前提が崩れてしまう、ということですね。この場合は、日本も核武装またはこれに代わる手段を本気で考えなくてはいけません。

日本が核武装するためには、核拡散防止条約を破棄し、IAEAからも脱退することになります。この場合、核燃料の禁輸を食らう可能性が高いですから、核燃料を備蓄するなり、代替の発電手段を考えなくてはいけません。この目的であれば、高速増殖炉の開発を再開し、早期に完成させることです。

プルトニウムに関しては、実は、普通の原子炉の使用済み核燃料からも得られるのですが、核兵器としての性能が低いという問題があります。高速増殖炉の使用済み燃料からは、兵器級よりもさらに優れた「スーパー級」プルトニウムが得られ、一般の核弾頭よりもさらに高性能な弾頭を作ることもできるのですね。まあ、増殖炉の技術を完成させるところが難しいという問題はあるのですが。https://rokamoto.sakura.ne.jp/fukushima/reactor-grade-Pu-and-nuclear-weapon-note20191216.pdf 

いずれにしても、我が国も先々あり得る様々なケースに関して、どういう場合はどういう対応をとるか、柔軟な発想のもとに計画をまとめていかなくてはいけません。その時大事なことは、言論を抑止したりしないこと。核武装の可能性くらい、当然のこととして語られなくてはいけません。

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