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大事なのはブランド・バリュー

永井孝尚氏の12/24付けアゴラ記事「『当社の強みは強いブランド力』という考え方は、ヤバい」へのコメントです。


「ブランド」に対して最も重要な概念は「ブランドバリュー」という観点でしょう。

ブランドバリューとは、顧客がそのブランドに対して認める価値で、単に知名度が高いというだけではなく、そのブランドの商品を持つことで得られる満足感がベースになくてはいけないのですね。

ルンバ(アイロボット)の場合は、高い技術力だったのですが、競合製品に対して技術で負けた時点でブランドバリューは失われてしまいました。

一方のブランドエクイティは、ブランドには、製品を供給する企業の知的財産権がありますが、これを企業の簿外資産と見なしたときの価値で、後からついてくるものなのですね。ブランドバリューが失われれば、ブランドエクイティも失われてしまいます。

かつて我が国の家電製品は高い性能と信頼性を誇っておりました。ところが、海外生産が主力になった時、特に信頼性が失われる。こうなりますと、ブランドバリューも毀損するのですね。今では、日本ブランドの掃除機など、海外ブランドに比べて一段低く見られてしまう。このことは、これら製品についている「日立」や「パナソニック」といったブランドも傷つけてしまうことに注意しなくてはいけない。ブランドバリューの維持は、結構大変なのですね。

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