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不思議な符合

本当は関係がないはずなんだけど、たまたま同じになる、ってことが得てしてあります。まあ、偶然の一致ということなんですけど、なんとなく不思議な感じを受けたりもするんですね。

42という数字、「しに」つまり、「死に」に通じるということで、縁起が悪い、年齢がこの歳になりますと、「厄年」だなんていいまして、お払いを受けたりする人もいます。

電気、触ると感電するんですけど、感電死の危険、何ボルトからだかご存知ですか?実はこれ、42ボルトでして、これを覚える言葉が「死にボルト」。

お風呂の温度、38℃~42℃が適温とされてまして、冬は高め、夏は低めが良いとされています。でも、公衆浴場のお湯の温度、年間を通して、随分と熱い。

実はこれ、条例で、公衆浴場のお湯の温度を42℃以上に保つよう、決められていたからなんですね。まあ、最近の人、あまり熱いお風呂は嫌いですから、この条例、改正されているかもしれません。

で、何でこんな条例があるのかというと、細菌が死滅する温度が42℃、公衆浴場の衛生のため、お湯の中の細菌が全滅するようにというのが条例の趣旨、お客さんに熱いお風呂をサービスしなさい、なんて代物では、もちろんありません。

ふーむ、細菌の死ぬ温度、42℃、ですかあ、、、「死に度」、ですね。この温度、細菌だけじゃなくて、人間も42℃以上のお湯には、そう長くは浸かってられない。人間の耐えられる湯温の上限、でもあるんですね。

42という数字、たまたま「死に」と音が一致しているだけでなく、感電死する危険が生じる電圧、細菌が全滅し、人が何とか浸かれる最高の湯温もこの数字。この間に関係なんて、もちろんないんですけど、この符合、実に不思議ですね。

もう一つ、鉛筆削りで削った鉛筆の先の角度、確か23度だったと思いますけど、これ、地軸の傾きと同じなのはなぜだろう、なんて疑問を私に投げかけた人がいました。

地軸の傾きというのは、地球が自転している回転軸と、地球が太陽の周りを公転している回転軸のなす角。これがある大きさを持っているおかげで、春夏秋冬、四季が生じるんですね。

一方の鉛筆の先の角度、細い線が書きやすく、かつ、芯が折れにくい、最適の角度に選ばれているのでしょう。尖らせれば細い線が書けるけど、鉛筆の芯、折れやすくなっちゃいますから、先の角度には最適値があるんですね。

あ、だけど、この最適な角度、本当は、人によりけりなんですね。筆圧の高い人は、芯を折りやすいから、あまり芯を尖らせないのが正解。最適な鉛筆の芯の角度、その人の書き方にもよるし、書こうとしている目的にもよる。だからプロは自分で鉛筆を削る。先端を紙やすりの付いた箱で削って、自分にとっての最適な角度に芯の先端角を決めています。

市販の鉛筆削りで削った鉛筆の先端角、大多数の人に最適と思われる芯の角度、なんですね。これ、地軸の傾きと、まず、関係はないはず。まあ、偶然の一致でしょう。

でもね、鉛筆を持つ手を休めたとき、ふと、鉛筆の先端を眺めて、この角度で地軸が傾いているんだなあ、なんて考えるの、ちょっと素敵なことだと思いませんか?