情報処理学会という、計算機科学を専門にする人たちの学会があるんですけど、そこの最近の雑誌に、巨大な計算機の話が出ていました。
もちろんこれ、たくさんの計算機を相互に接続するものですけど、接続、クロスバ交換機、という、電話の交換機みたいな装置でやってますね。なるほど、計算機がお互いに電話を掛け合って、情報をやり取りすると、そんなイメージで考えておけば良いのでしょうかね。
これ、多分、人の脳を再現できそうな規模でした。でも、非常に高価な装置で、多くの研究者が時間を切って使っていますから、人口知性体をこれで作るというのは、ちょっと難しそうです。
ま、しかし、そういうハードウエアがすでにこの地上に存在すると、この意味は大きいですね。時代は確実に変化しているのですね。
さて、この計算機が主に用いられるのは、地球や宇宙のシミュレーション、例えば、空気の流れや熱の伝わりを計算できると、正確な天気予報が出来ます。まあ、毎日の天気予報に、こんな高い装置を使うわけにはいかないのでしょうけど、異常気象が発生した原因を調べるとか、大きな気候変動を予想するとか、宇宙がどのように誕生したとか、まあ、学問的に価値のある研究に、この装置、活用されているんですね。
で、ちょっと面白い例が載ってました。このくらいの計算機を使うと、山が風の流れを乱す効果も計算できるのだと。あ、それがありましたね。と、この話を読んで思いました。雲の形がこうも複雑なのは、山で風が乱されたことと、関係がありそうです。
ま、地上のおなべから出た水蒸気の分布よりは、山の形の方が、よほど影響していそう。ちょっとつまらない結論ですけど、山の形と雲の形、さて、どういう関係になるのでしょうか。興味は尽きませんね。