なんといいますか、際立った対照、なんですね。
ヨーロッパ、何世紀にも渡る戦乱の歴史にピリオドを打とうという動き、この文脈で振り返れば、イラクに対する米国とヨーロッパの対立も、なんとなく見えて来ようという気もいたします。
文明に礎を築こうというヨーロッパ、対するアメリカは力こそ全て、言葉の力なんて、軽視しちゃうんですね。
今回の捕虜虐待にしても、ありゃ一部のものが、、、とか言ってますけど、米軍、自己責任でイラクに行っているわけじゃない。全ての責任は大統領にあり、なんですね。だって、全てを仕切る権限がある。仮に一部のものが、勝手にやったことであるにせよ、監督責任がある。そんな奴をイラクに派遣したという、その責任は、間違いなく大統領にあるんですね。ま、兵役を逃れたブッシュのことですから、責任逃れに関しちゃ、ベテラン、かも知れない。
しかし、ブッシュというオトコは、、、秘書が、とか、家内がとか言って責任を逃れようとする、どこぞの国の最低政治家と、同じレベルですね。
一方のヨーロッパの動き、これは、なんとも立派な動きです。まあ、ヨーロッパにだって、ばかげたことをする奴はいる。でも、全体としてみたとき、正しい方向に向かってる。これは心強いことなんですね。
翻って日本をみると、コレもなかなか難しいところに来てますね。憲法の定めた非武装中立、コレ、非現実的、なんていうヒトもいるけど、少なくとも現時点までは、現実的に機能していた。それも、非常にうまく。
ヨーロッパの文明、これは、商人の文明、日本も商売でのしてきたと言われるけど、憲法9条の世界、これは、聖人の世界なんですね。だって、ヒトを傷つけませんと言う。それに対して、ブッシュのアメリカは、ならず者の世界。力、だけじゃあね。
だから、日本国憲法、非現実的、と言えないこともないけど、実務の世界でうまくやりゃ良いと、私はそう思うのですけどね。現にそうしてやってきたのがコレまでの日本だし、、、
さて、これからの日本、舵取りは難しい。だけど、方向は明らか。野蛮な国際関係から、文明の世界にシフトする、コレは自明のことでしょう。その過程で、ブッシュを含む、ならず者達が闊歩する、コレも致し方ない。だから、軍隊は必要。でも、それをことさらに言う必要はない。能ある鷹は爪を隠すんですねえ、、、日本もそうでありたい。少なくとも、米国を含む、ならず者国家群からは、距離をおくべきでしょうね。
ま、こんな話は、こっそりすれば良いこと、なんですけどね