昨日の日本経済新聞に、今回のブーイングの背景、解説されていますね。それによれば、この原因、反日感情だけではなく、中国内陸部の遅れた経済事情があるとのコト。
重慶の一人アタマGDPは10万円と、北京の1/4、上海の1/6以下。で、「経済格差への不満のはけ口が“反日”になっている」と。
しかし、重慶市、外資、特に日本資本の進出を呼びかけており、今回のアジアカップ開催も外資誘致の狙いがあったとのコト。ま、それを狙って、重慶市、アジアカップの開催地にしたのですけどね。
事がうまくいけば、遅れた中国内陸部の経済発展に少しは役立ったものを、「一連の騒ぎを受け、進出を取りやめる企業も出てくるだろう」などと、結果的には、この反日行為、完全に逆効果であったようです。
また、中国政府は、やはりオリンピックを意識しておりまして、このような反日行為は抑制する姿勢。あまり役立ってはいないようですけど。
結局のところ、今回の騒動、「あいつら馬鹿だね」と考えておけばよろしい。「この決勝戦を戦えれば、どんなプレッシャーの中でも戦える」(某TV)なんて、ブーイングも楽しんじゃう、というのが正しい蹴球鑑賞のあり方かも知れませんね。
ま、決勝戦は北京ですから、期待したほどのブーイング、ないかもしれませんけど。