インドでは今なおカースト制が根強く残っているのですが、それを推し進めたのはバラモン、ヒンドゥー教の母体ですね。ところがお釈迦様の説いた教えは平等が原則、合理性に根ざし、慈悲の心を重んじて平和を願い、清く正しく生きることを奨めます。
この本の著者、アンベードカルは、不可触民カーストの出だったのですが、差別に耐えて学業に励み、米コロンビア大学に留学、更にはロンドン大学で弁護士の資格までとるという人。で、国に戻ると議員になり、反ヒンドゥー運動に身を投じ、大臣にまで出世、その心の支えが仏陀の教え、だったのですね。
確かに、生まれで人を差別するバラモンの教え、これはちょっと酷い。で、この本、一種の政治運動のバイブルとして書かれたようなところもあり、フィクションも多少混ざっている様子。でもなるほど、仏陀の教えがこれなら、この考え、現代の自然科学とも矛盾しない。まあ、そういう解釈も出来る。
と言うわけで、これから少し、仏陀の哲学について書いてみたいと思います。長くなりそうなので、本日はこれまでといたしますが、おそらく、仏教徒であることを誇りに出来るのではないかと思いますよ。
気の短い方は、表題に掲げた本を買われることをお奨めします。
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