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マスコミの論調が変わってきたか? ライブドア(改定版)

今朝のサンデープロジェクト、先週の滅茶苦茶に対する反省からか、随分とまともな内容でしたね。ちゃんと堀江さんにもしゃべらしたし。前座のクリントンさんのお話も、結構面白かったですが、、、

ライブドアのニッポン放送株取得に関し、まともではない、との批判があったのですが、フジテレビへの新株引受権の発行もまともではない。これをライブドアがニッポン放送の経営に関わる資格なし、との理由に使うと、新株引受権発行の違法性が指摘されて差し止め、などということになった場合、現経営陣も、公共放送に携わる資格なし、ということになってしまいます。

しかし、ライブドアの合法性は、金融庁だって認めているのに、この期に及んでそれをライブドア批判に使うのは、ちょっとおかしい。ニッポン放送がライブドアを批判するとすれば、せっかく進めている資本関係のねじれを解消するフジのTOBに障害となる行為、その非倫理性を批判すべきだったのではないでしょうかね。

本日のサンプロで、ちょっと興味深かったのが、「時の氏神」、誰が出てくるのでしょうか。中立的発言をしていた、奥田さんあたりかな?

まあ、落し所は、ライブドアが、ニッポン放送株をフジに売却する、フジサンケイグループはライブドアとの業務提携に踏み切る、まあ、そんなところじゃないでしょうかね。これ、既にシグナルは送っている。

ちなみに、シグナル、というのは経営戦略論の用語でして、ある企業が他の企業に、自らの意図を伝えたいときに見せる行動。

上のニュースの発言は、株式売却交渉の可能性を示唆したものでして、買い入れ価格の引き上げがTOBに応じる一つの条件だということ。もちろん、それだけでは、「金儲けが目的だったのか」との批判を受けますし、ライブドアにも、矛を収める、何らかの大義名分が必要なのですね。フジサンケイグループとライブドアの業務提携、その実現、だと思いますよ。

そもそも、フジにしても、オンラインでコンテンツを売って損なことはない。これ、ドラマ、アニメのDVDだけじゃなく、産経新聞の経済情報、サンケイスポーツのスポーツ記事、テレビラジオのリアルタイム情報、などなど。

ライブドアはフジの所有する大量のコンテンツを流せれば嬉しい話。堀江さんの描いていた構想も、いろいろと実現に移せれば、ライブドアの企業価値も、随分とあがるのでしょう。で、フリーとなった八百億ほどの現金、これでまた、新たな一手も打てるはず。

この提携、着眼点は非常に良いのですが、感情的対立になったのが不幸な点、この点を解消すれば、誰も損をしない構図、容易に描けるのではないでしょうか。

資本の上ではライブドアが降りる、TOB成立、でフジの面子は立つ、資本関係のねじれも解消できて万々歳、お金は掛かるけど、予定通り。

提携関係が結ばれることで、ライブドアの面子も立つ。あとは、ニッポン放送、フジTVにライブドアから役員を迎え入れれば、完璧ですね。

時の氏神が奥田さんだとすると、堀江社長を持ち上げる発言でもするのでしょう。堀江さんにしてみれば、楽天を支援したトヨタに良い感じはないでしょう。でもこれを期に、財界とのつながりができる、これは悪いことではないのですね。

一方、トヨタはフジにとっては超お得意さんですから、文句の一つ言えるわけがありません。文句を言うような結末でもないのですが、ライブドアとの提携、社内的に異論があっても押し切ることができます。

ふむ、三方一両得の良い話、そうなれば、平和を愛する私としては、とっても嬉しい。

ま、どうなる所で、リーマンのライブドア株売り崩し、今週はきっとある、と期待しております。こちらは、動乱を期待する、矛盾した私の心。

株は所詮ギャンブル、ブロードキャスターで外人のいってた言葉、これは、株に投資する人達の本質を突いてます。

どちらを批判したって意味はない。我々にできることは、先を読むことだけです。それが、金儲けには、一番大事なことなんですね。