まず、ライブドアの謎、ですが、ニュースによりますと、ライブドアの7日時点での持ち株は、議決権比率で45.47%とのこと。
私は、個人的に、7日午後1時20分に50%超の取得と計算しておりまして、数字にかなりの開きがあります。株式大量保有報告書も、EDINETに登録されているのですが、この報告書だけは、財務局内部のネットでないとアクセスきません。
ということで、色々と想像の部分も混ざるのですが、以下、解析をいたしましょう。
まず、私の計算は、ニッポン放送株の出来高のかなりの部分をライブドアが買っている、という前提に基づくものでして、その根拠は、7000以下なら買い進むとの堀江社長の言葉。しかし、これ、他の人が扱っていてもおかしくはないはずでして、特に、デイトレーダが何度も売買を繰り返していると、出来高は、非常に増えてしまいます。
TOB期間中は、下値も限られており、急騰の可能性もあったことから、デイトレードで扱うには面白い銘柄であったかもしれませんね。
第二の可能性は、実はライブドア、実質的に50%以上を押さえているという可能性でして、一つの手としては、堀江社長の意を通じた第三者が買い込んでいる、という可能性ですね。
この先の大問題は、ニッポン放送がフジに売却した新株引受権の差し止め訴訟の行方、裁判所の判断が出る前に50%超の取得というニュースが出ると、裁判所、危機感を募らせて、新株引受権の発行を認める方向に傾くかもしれない。
ライブドアとしては、株主総会で過半数の投票権を抑えればよいわけですから、友好的な第三者に株を買わせる、という手もあるのですね。その持ち株比率が5%以下なら、報告の義務もないわけです。
ライブドアの議決権が、実際に45%強にとどまっているとすると、解せないのは、ニッポン放送の株価の下落、本日の最安値6000は何かの間違いだとしても、昨日に続く大幅な下げは、少々解せない。何しろ、7000以下で50%を買える資金はある。ライブドアとしては、何が何でも50%超を取らなければならないはず。
とはいうものの、フジテレビがTOB価格以上では市場から買わない様子でして、これを察知したライブドアが6100円あたりに網を張って買い込んでいる、という可能性もありますね。「長期戦」との堀江社長の言葉、じっくり買い込むという意味かも、、、
しかし、堀江さんが本気でそう考えているとしたら、これは甘い。まず、新株引受権発行に対する司法判断、違法、と判定される可能性が極めて高く、フジテレビは、当然控訴はするのでしょうが、リスクを考えれば、ニッポン放送株を
猛然と買い進む可能性もあるのですね。そうなれば、体力勝負、7000円以上になってしまうと、ライブドア、資金が不足する可能性も十分にあります。
堀江さんの作戦、ここは資金の節約を考えるのではなく、買収成功を第一に考えるべき。まあ、頭の良い方ですから、私が心配することもないとは思いますが、、、
と、まあ、ライブドアに関してはそのくらいにして置きまして、本日の東京市場をみてみましょう。
まず、弱含みと読んだ日経平均、80円近い上げで終りました。上げた理由は先高感、12000円まで、あと33.3円、このまま一気に大台突入、でしょうか。
私の持ち株、トヨタは、東証の時間外取引で1500万株の自社株買いを行いまして、本日も順調に値を上げています。と、いっても+20、午後には機関の売り、まだ多いですね。武田は、本日も弱いのですが、セブンイレブン+30で、先行きが楽しみになってきました。あとはトムス、これ-4なのですが、昨日上げてますので、良し、としましょう。いずれにいたしましても、これらの株は、今月末までホールド、で決定です。
先ほどのNHKニュースで、株式大量保有報告書の内容を詳細に述べていました。それによりますと、4日と7日に20万株買っていると。あのフラットな日中足、やはりライブドアの仕業でした。で、7日の午後1時20分の謎は、20万株に達したから、という可能性もあります。
しかし、それでなぜ買い入れを停止したのか、というのは依然として謎、です。
本日のニッポン放送の日中足、6100円にフラットな部分がありまして、ライブドア、引き続きニッポン放送株を買い入れているのかもしれません。
そうなりますと、資金節約説が有力になりますねえ。そんなことしていて、大丈夫なのでしょうか?