ネットで知った方法で爆発物を作り、それを使う、という事件がありました。これでまた、ネットの怪しさがクローズアップされています。
で、試しに、「爆発物の作り方」でヤフーの検索をかけると、出ますねえ。ふうむ、「核爆弾の作り方」もたくさんヒットします。こちらは外れが多いけど。
さて、ネット経由でこのような危険な情報が容易に手に入る、という点は、インターネットの、比較的初期の時代から認識されていましたが、当初は無視された。公開された情報ですからね。
でも、子供が爆弾を作る時代になりますと、対応が必要です。で、誰がすべきか、それが問題です。
まず、発信者の責任に帰す、という議論がありますが、ネットに書き込む人をコントロールするなんてことは、もし行われるとすると非常に恐ろしい。ある種の言論統制システムが必要です。
受信側での対応、これは現在も行われていまして、保護者がパソコンにフィルターをかける。エッチなページにアクセスできないようにすることは、比較的容易に出来ます。でも、自分でパソコンを管理している人には、この防御措置は使えません。
そうなると、情報を流す側、プロバイダなどが対応するしか、この問題の解決は難しそうです。このような仕掛けは、難しそうですが、実際の所では、技術的に対応可能です。そもそも、非常に単純な検索で、爆発物の作り方が瞬時に手に入る、これを裏返せば、危険なページを見つけ出すことも、非常に簡単です。
メッセージの自動分析は、データマイニングと呼ばれる、大量の情報から有用な情報を見つけ出す、検索技術の研究として、盛んに行われています。ちょっと目先を変えれば、爆発物の製造法以外にも、麻薬の合成方法、キャッシュカードの偽造方法などの反社会的なメッセージの抽出も可能でしょう。
残る問題は、社会的問題です。これは検閲に相当し、通信業者が行うことは禁止されてます。でも、目的を絞り、内容を公開した上で、学術的に妥当とみなされる方法で機械的に行う、そうであれば社会的合意を得ることも、さほど難しくはないのではないでしょうか。
ま、ネットの世界、いたちごっこもありまして、危険なページの検出方法が公開されれば、これを掻い潜る方法も研究される。でも、それを検索する方法がわからなければ問題ない。つまり、危険なページを掻い潜ったメッセージの検出方法も、危険なメッセージとして、流通を阻害する必要があるわけですし、それを掻い潜ったメッセージの検出方法も、同様に、しなくちゃいけないし、またそれを、、、というような仕掛けが必要である、というわけです。
しかし、核爆弾の製造方法、ろくなページがヒットしません。こんな半世紀も昔のローテク、なんでこうも秘匿されているのでしょうね。それほど難しいことでもないのにね。こんど、ここに書いてしまおうかな、、、って、オイオイ