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涼宮ハルヒの驚愕推理とサーチエンジン最適化

このところ「『涼宮ハルヒの驚愕』を推理する」と題する文書に手を入れていました。

細かい話になるのですが、最初のバージョンでは、長門の世界改変の開始時点を分裂の時期から4年前としていたのですが、もちろん、「消失」では改変された期間は365日で、改変開始は2年前の12月というのが正確です。

まあ、古いバージョンでは、このあたりの矛盾には目をつぶっていたのですが、やはり「推理」となりますと、この矛盾は致命的です。そこで、先週末に議論しましたようなエピソードを追加して、「消失」の記述と矛盾がないようなお話に変更いたしました。

この具体的内容につきましては、本文を読んでいただくことといたしまして、本日はその他の関連情報につき、ご紹介しておきます。

まず、表題にも書きました「サーチエンジン最適化(Search Engine Optimize: SEO)」ですが、これは、YahooやGoogleで検索したときの検索結果上位にランキングされるためのテクニックなのですが、今回アップしております文書は、期せずしてサーチエンジン最適化となっております。

たとえば、「涼宮ハルヒの驚愕」でYahooをサーチいたしますと、58万6千件ヒットするのですが、なんと「『涼宮ハルヒの驚愕』を推理する」はこの第4位にランキングされております。

同じことをgoogleでやりますと、28万6千件ヒットいたしまして、その第26位となっております。

その他、infoseekでは19,800件中の第29位、gooでは19、800件中の27位となっておりますが、こちらは同じ検索エンジンを使用しているのでしょうか。

さて、何故にこのような結果となったかを考えてみますと、infoseekやgooのヒット数が少ないのは、ランキング上位のものだけを表示しているのではないかと思われます。順位的には、これらとgoogleはほぼ同等であり、同様のアルゴリズムに基づいているものと思われます。まあ、infoseekは、「 enhanced by Google」などと書かれていますしね。

googleの検索システムは「ページランク」と呼ばれる手法を使用していることが知られています。これは、他のサイトからリンクを張られた数が多いページを有用なページであるとみなして高いランク付けを行う方法です。

しかし、「『涼宮ハルヒの驚愕』を推理する」のページを、グーグルツールバーのページランクのメータでチェックしますと、まったく緑色のゲージは見えておりません。これで20位台のランキングとなるのは少々解せないわけですね。

で、実はこのページ、サーチエンジン最適化(SEO)にも、多少は配慮しております。まあ、配慮しているといいましても、ごく常識的なやり方です。ご参考までに以下にヘッダーをご紹介し、解説することといたしましょう。

<html><head>
<title>「涼宮ハルヒの驚愕」を推理する</title>
<META NAME="description" CONTENT="いつまでたってもでない「涼宮ハルヒの分裂」の続編「涼宮ハルヒの驚愕」の内容を大胆不敵に推理します">
<META NAME="keywords" CONTENT="涼宮ハルヒの驚愕 涼宮ハルヒの分裂 推理 涼宮ハルヒ 分裂 驚愕 憂鬱"></head>

html文書は、<html>と</html>で前後を囲うことになっておりまして、その中に<head>と</head>で囲まれましたヘッダ部と<body>と</body>で囲まれましたボディ(本文)部分から構成されます。

サーチエンジンが重視するのは、ヘッダ部分でして、まずは<title>と</title>で囲まれましたタイトルがあります。この部分に、キーワードを含めておく必要があります。

第二に、<META NAME="項目" CONTENT="内容">の部分がありまして、項目descriptionの内容が説明文、項目keywordsの内容がキーワードに相当します。

内容の「説明」をgoogleが重視していることは、検索結果にこの部分が表示されていることからも窺い知ることができます。もちろん、Yahooなどもこの部分を重視していることは十分に考えられます。この部分と、キーワードの部分は、元々検索を効率化するために設けられている部分でして、内容に合った、適切な説明とキーワードを記入しておけば、それだけ、検索してもらいやすくなるというものです。

一方、これだけでは、「『涼宮ハルヒの驚愕』を推理する」のページが、なぜYahooで異常に高いランキングとなっているかの説明がつきません。

実は、「『涼宮ハルヒの驚愕』を推理する」は、他の文書にはない特殊性がありまして、第一に非常に長いテキストであり、第二に「ハルヒ」なる言葉が大量に現れております。これは、文書そのものが長文である上、シナリオ形式の本文ですから、話者を表示するためにこのような形になるのは当然である、といえます。

Yahooの検索でも、他の検索でもそうなのですが、キャッシュ部分をチェックいたしますと、検索エンジンがキーワードをどのように区切って検索に使用したかを知ることができるのですが、「涼宮ハルヒの驚愕」なるキーワードの場合、最小単位が「涼」「宮」「ハルヒ」「の」「驚愕」であることが推察されます。「涼宮」は、ひとまとまりの人名であると、普通は考えるのですが、この苗字は辞書にはなく、分割して検索している模様です。

もちろん、これらのキーワードが接続して現れた場合に、評価ポイントが高くなるであろうことは推察されるのですが、検索対象となるキーワードが多数現れれば、それだけで高い評価が得られることになるものと考えられます。

そういたしますと、Yahooで高いランキングを得ようと思えば、やるべきことは簡単でして、まずは、ユーザーが入力すると期待されるキーワードで検索を行い、キャッシュをチェックして検索に用いられるキーワードを分析し、これらが多くでてくる、なるべく長文の文章を、ページの下のほうにでも付けておけばよい、ということになります。

行き過ぎたサーチエンジン最適化は、これを検出して排除するような仕掛けがあるのですが、ページの内部に長い文章が含まれることを排除する術はありません。もちろん、意味のない文章をつけるのは利用者の反感を買い、逆効果となる可能性がありますが、商品であれば、その解説、歴史、薀蓄など、一部の読者には有用であるような、長い文書をトップページに含ませることは、さほど不自然ではないし、排除すべき理由にもならないと思うのですね。

もちろん、この文書の中に、検索対象となるキーワードを多数含めることはいうまでもないことですよ。まあ、この手が通用するのはYahooだけかもしれませんし、googleなどではキーワード全体を含めないといけないのかもしれません。応用する際には、多少の検討が必要でしょう。

ちなみに、行き過ぎたサーチエンジン最適化として、キーワードを連呼するもの、意味のない文章を貼り付けることなどが行われておりまして、特に、ヘッダー部分や、本文中でも、地と同じ色の文字で書くなど、読者に見えない形でこれらをやりますと、なぜこんなページがヒットしたのか、と思われるようなページが高いランキングになるのですが、最近のサーチエンジンは、このような不正な最適化をチェックするようになっていますので、あまりおかしな形での最適化は逆効果ともなりかねません。

なにごとも、まともにやるのがいちばん、だと思いますよ。

その他、楽天のブログに、「お勧めリンク」なる宣伝が入るようになりました。これ、カテゴリ別の日記を表示させると、最初の記事の下に3行ほどの宣伝が入ってしまいます。これは目障りなので消したいのですが、どうしても外すことができません。おそらくこれは楽天ブログのバグであると思われます。

一方、右側の狭い領域の一番下にも、画像付きの宣伝が入りまして、これはさほど目障りでもないことと、このページの内容に即した宣伝を自動的に入れるとの触れ込みですので、しばらくの間は、どのようなものか、入れておくことといたします。宣伝内容は、楽天側で勝手に入れますので、「お勧め」を判断する主体は私ではなく、楽天であることにご注意ください。

まあ、あまりひどいようなら削除いたしますが、、、苦情その他がありましたら、コメントにご記入ください。なお、SPAM対策として、URLを含むメッセージは、コメント欄などへの書き込みはできませんのでご注意ください。


さて、もう少しスペースがありますので、「『涼宮ハルヒの驚愕』を推理する」のα側ストーリーに関して多少の注釈をつけておきましょう。

こちらのストーリーの推理結果は、β側に比べると非常に短く、おそらくは、萌え要素たっぷりのエピソードがいろいろと挿入されてしかるべきと思われるのですが、これらに関しては、何ら必然性もないため、推理の範囲外、ということで省略しております。

ただ、このストーリーでは、ハルヒの心の動きが注目されるところでして、今回のお話の一つのテーマになるのではないか、と考えている次第です。

元々ハルヒは、意識的には否定しているのですが、無意識下ではキョンに心を惹かれております。これは、古泉にはばれておりまして、古泉的には、キョンはハルヒに選ばれた人。「憂鬱」に描かれました町内の不思議探しでも、ハルヒはキョンと二人で組むことを望んでおりました。なぜそれが実現しなかったかは謎ですが。

ただ、ハルヒにとってのキョンは、心は惹かれるのだが、客観的にみて他の男どもよりも一段劣る存在でして、だから、キョンの成績を上げるべく努力したりするのですね。

で、α側のストーリーは、キョンが客観的にも魅力的な男であってほしい、とのハルヒの願いがかなえられるストーリーではなかろうか、と今回推理した次第です。

まあ、SOS団入団試験は、どのみち、未来人、宇宙人、超能力者に関連した問題が出る公算が大でして、それならキョンはお手の物。「分裂」でキョンに興味を抱く謎の後輩が現れており、キョンがモテモテとなるストーリーもあながちないとはいえません。

もちろん、このような事例をハルヒが目撃すれば、単純に喜ぶのではなく、キョンを痛めつけつつ喜ぶ、というパターンとなることもまたお約束であろう、と予想されるのですね。

と、いうわけで、α側も、かなり奥深いストーリーとなるのではなかろうか、と読んだ次第です。