本日はアニメとラノベの日とすることをかねてより計画しておりましたが、ほぼ予定通りの一日となりました。
まず、アニメの方は、10日ほど前に公開されました「名探偵コナン・戦慄の楽譜(フルスコア)」です。
足を運びました映画館は、最近流行のシネマコンプレックスという奴で、10ほどの映画館が合体したもの。さすがに本日は子供が多いのですが、それもそのはず、コナンの他に、クレヨンしんちゃんという人気アニメが掛かっているのですね。
人気の方はどうでしょうか。コナンは定員の多いところでの上映ですが、コナンが1スクリーンであるのに対し、クレヨンしんちゃんは2スクリーン。しかも、これからクレヨンしんちゃんの券を買う方は最前列になります、などということをアナウンスしておりましたから、大入り、ということでしょう。まあ、コナンの方も、ほぼ満席でしたが、、、
ふむ、興行通信社の週末ランキングでは、コナンは2週連続の1位をキープしておりますが、クレヨンしんちゃんは少林少女に抜かれて第3位となっております。これは、コナンの勝ち、ですね。
ちなみにクレヨンしんちゃんの舞台は埼玉県春日部市。私は、興味を引かれて、かなり以前に春日部を訪問したこともあったのですが、別に駅前にクレヨンしんちゃんの像があるわけでもなく、えらく冷淡な扱いである、との印象を持ちました。春日部駅前がアニメの1シーンになったというのは、ずいぶんと、春日部の宣伝にもなっているはずなのですけどね。
もちろん今日では、別の意味で春日部はアニオタには有名な場所。春日部市も、自らを秋葉に次ぐ、第二のアニメの聖地として売り出すぐらいの知恵はないものでしょうかね。
まあ、簡単な話、駅前にはクレヨンしんちゃんがお尻ペンペンをしている銅像を立て、らき☆すたの舞台となりましたあたりにアニメシーンを紹介する案内板を立てるくらいのことをすれば良いわけですよ。こんなのやこんなのもあります。春日部に関わるシーン、本気で探せばもっとあるような気がいたします。
まあ、その手の客が大挙して押し寄せるようになりますと、駅前にはフィギュアショップやアニメイト、トラの穴などの類が乱立すること請け合い。地域活性化の決め手となるのではないでしょうか。
介入する。
実行。
終了。
って、これ、「学校を出よう」のアスタリスクさんのセリフ。現実世界に対する自動介入マシンなのですね。で、やっておりますことは、話の筋を元に戻すこと。まあ、書いている本人が「閑話休題」と書けば良いだけの話ではあります。で、何で私が、といいますと、ちょっと、書いてみたかっただけ。
ともかく、話を元に戻しましょう。で、映画「戦慄の楽譜(フルスコア)」ですが、ネタバレとなりますとまずいので、筋書きに絡むところはなるべく触れないようにいたしまして、全体の印象について幾つか述べることといたしましょう。
御注意:とはいいましても、内容に触れないのは「なるべく」、です。いかなる意味でも映画の内容を事前に知りたくない、という方はこの先を読まれないよう、お願いいたします。念のため、改行を少々挿入いたします。
もう宜しいでしょうか?
そろそろ始めます。
まず、映画のできですが、かなり良い、という印象です。どう良いか、といいますと、ここ数年のコナン映画が「子供だまし」的な印象を受けがちだったのですが、本年の劇場公開版は大人のファンの鑑賞にも堪えうる作品である、といえそうです。
名探偵コナンは、元々が子供をターゲットにしたアニメであることも事実であり、子供だましだからすなわち悪い、ということにもならないのですが、大人の鑑賞に堪えられる作品であれば、それなりに観客も増えるであろうし、DVDその他の販売も増えるであろう、との経営学的視点から喜ばしい話であるわけです。なにぶん、名探偵コナンの製作には、トムスエンタテインメントが関わっておりますもので。
まあ、私の評価するところでは、大評判を博した傑作「迷宮の十字路(クロスロード)」には多少劣るものの、ここ数年では最良のできであるように思います。話の運びに無理がありませんし、音楽もなかなか聞かせます。坂井泉水のテーマ曲、というのも感慨深いものがありますしね。
あえて難点を申しますと、バイオリンの音が少々悪い。ストラディバリとの設定であるならば、もう少し音の良いバイオリンを用意するか、電子的にごまかすかすればよかったのではないか、と思います。特に高音部が耳障りでして、最初にバイオリンを弾いたシーンで先生が怒り出したのもむべなるかな、と思ったのですが、音の悪いのは最後まで変らずでした。
これ、実際にストラディバリを使っていたりして。もしそうなら、録音なり、映画館の設備なりに問題があるのかもしれません。あるいは外れのストラディバリだったとか、もしかすると、私の耳が悪いだけかも知れませんが、、、他の方のご感想はどうでしょうか?
あとは、コナンの設定にやや難が。音痴、というのは、普通は音感が悪いからであって、音感は良いけど音痴、というのは無理があるように思います。また、音痴でなぜ特定周波数の音が発生できるのかも、少々不自然な感じがするのですね。まあ、それができないと、ストーリーが先に進んでくれないのですが。
もう一つは、コナンの存在が犯行阻止の邪魔になるシーンがあるところ。有能な探偵であるとの基本設定では、これは少々ないような気がいたします。行きがかり上、仕方がないのかもしれませんし、これがあるから別のモノが生きてくるのは確かなのですが、もう少し、別のストーリー展開もあったのではなかろうか、という気もいたします。
その他、トリックの難易度はさほどでもなく、みていてバレバレのところもあるのですが、これは、別に「本格推理」を売り物にしているわけでもありませんので、まあ良い、ということとしておきましょう。
とまあ、文句ばかり付けた形となってしまいましたが、出来はかなり上々。ゴールデンウィークでの売り上げは、かなり期待できるのではないでしょうか。
さて、アニメは以上で終わりとして、ラノベのほうに参りましょう。本日購入いたしましたのは「ボクのセカイをまもるヒト、(2)、ex」の3冊。
読み終えたのは最初の1冊だけでして、残りは明日以降に読むことといたします。感想などは、全部読んだあとで行うことといたしますが、おそらくは今週中に3冊とも読み終えて、今週末には何らかのご報告ができるのでは、と思います。
しかし、最近ラノベを読みまくっておりますと、大体のパターンが読めてきた感じがいたします。まあ、ラノベといいましても、谷川流の大部分と、シャナ全巻なのですが、これらを通して、ほぼ共通する物語の構図、というものが見えてまいります。つまり、こういうことですね。
・まず、語り部たる普通の男子がいます。性格は善良で優しく、責任感もあるのですが、特殊能力はゼロ、次々と起こる事件に翻弄されることとなります。ただし、何らかの重要な属性を持っている様子で、もう一つ、なぜか女性にもてる、という特徴があります。
・ヒロインは特殊能力にすぐれるのですが、性格が多少エキセントリックで極端に走りがちで、まの抜けた点もどこかにはある人物です。ここで、どういう風に「ま」が抜けているか、という点は個々のお話で独特となっておりまして、一般常識を知らない、とか、いじられやすい、とか、気張りすぎている、とか、まあ、いろいろなのですね。
・解説者たる存在。ハルヒシリーズの場合は古泉、「学校を出よう」シリーズの場合は宮野です。物語の背景にある複雑な事情を語る人物が、多くの場合に登場いたします。この人物は、何らかの特殊能力を持っている場合が多く、たいていの場合は美青年なのですが、何らかの欠点も持っているのが普通です。(宮野の場合は非常識)
・頼りになる協力者。ヒロインとは多少異なる特殊能力を持ち、価値観もかなり異なる人物として登場いたします。ハルヒに対する長戸有希、シャナにおけるマージョリー、学校における真琴、あたりですね。
・親友達。無害の親友が、語り部である男子の周辺に存在することも、まあ、お約束。中には、密かに語り部男子を恋している女子がいたりするケースも多いのですね。
ははあ、こういうことであるならば、それぞれに割り当てるべき属性を思いつくだけ書き出したカードをシャッフルして並べれば、なんかそれっぽいお話も出来そうですね。ひと呼んで「ラノベ製造マシーン」
これは、冗談ですけど、そんなものがあれば便利でしょうね。