表題の件に関して、数日前にいくつかご紹介したのですが、関連情報を追加している段階でおかしなコンテンツに出合い、状況がよくわからないこととなったため、一端削除して出直すことといたしました。本日はその背景について、簡単にご紹介しておきます。
まず、ボーカロイドないし初音ミクに関しては、改めてご説明する必要も薄いと思われますので、必要な方のためにWikipediaをご紹介しておきます。
初音ミクを用いた音楽作品の第一人者と目されておられます方がOSTERさん。彼の代表作がミラクルペイント(マジカルペイントではありませんよ)。これ以外の作品として、フキゲンワルツなどもYouTubeにはアップされていますね。
このアニメ表現に用いられておりますのがMikuMikuDanceというフリーの3D CGソフトで、ボーカロイドのデータが使用できる、というか最初からそういう考えで作られたソフトであったことは名前が示しております。
で、これを用いた作品を競うMMD杯というのがニコニコ動画上で開催されております。前回紹介いたしましたコンテンツの一部はこのための作品で、「Tristeza」や「スイートマジック」や「ぽっぴっぽー」などがこの作品なのですね。
で、問題はこのコンテストの運営を巡って問題が起こったこと。詳細はこちらのまとめ等をご参照いただきたいのですが、要は、カドカワが介入して彼のコンテンツである「艦これ」関連作品を高く評価しているのではないかとの疑惑を持つ人たちが出てきて、コンテストの妨害といいますか、アラシといいますか、そういった行為が行われたと。
このアラシ、コンテストに作品を応募して、これを大いに盛り上げるという形を取りましたことから、はたから見てなにがなんだかわからない状況になり、私も少々混乱した次第。MMDが純然たる楽曲向けだけでなく、アニメ制作にも応用ができることがわかってしまったことも、予想外の軌跡をたどる一つの要因であったようですね。
ま、君子危うきに近づかず、です。
その他のご機嫌な曲が「風になる」(お前たちは時東ぁみか?)や「Amizade」など。そのほかにもご紹介したい曲は様々にありますが、動画を表示した際の画面の外側にいろいろと出てまいりますので、適当なものを選択していただければ様々なコンテンツに出合うことができると思います。
ふむ、Amizadeでは、複数の人物が唄っているのですが、声が一つしか聞こえない。これは、音程が合いすぎているからでしょう。複数の人物が唄う場合、その音程がわずかにずれていたほうが合わさった音は美しくなります。登場人物の声の高さを、たとえば1/20音程度(ちょっと大きすぎるかな?)狂わせたら、もっと良い音になるのではないでしょうか。これも今後の課題と言えそうです。
その他、これらのコンテンツを見て感じたことですが、ミクって「くちパク」じゃね、ということなのですね。そりゃくちパクに違いはないのですが、見た目がくちパクなのですね。
実は、人が発声するとき、まず口の形をこしらえて、ここに息を吹き込むことによって音声を発生させております。つまり、口の形ができたわずかにあとのタイミングで音が出ております。くちパクは、音に合わせて口の形をこさえますので、このずれがない。ひどいときには、音が出た後で口が動く。
ミクの場合は、おそらく音声と同時に口を動かしているのではないかと思いますが、それじゃダメなのですね。ここはクリプトン・フューチャー・メディアさんに改善していただきたい部分ではあります。
トリコロールエアラインもひとつのジャンルとなっておりますね。まず、こちらの映像をご覧ください。で、これに対してこんなのが、、、まあ、なんといいますか、芸達者な方たちです。あ、そうそうこちらもお忘れなく。
「風になる」は、「猫の恩返し」の主題歌で、「猫の恩返し」は「耳をすませば」で月島雫が書いた小説のアニメ化という位置づけなのですが、この主題歌はまさに月島雫なり天沢聖司の気持ちを歌ったもの(歌詞はこちら)。で、ここでミクたちが唄っております背景がヴェネツィア、天沢聖司が修行の旅に出かけたイタリアなのですね。耳と猫も、大いなる物語を構成しているのですが、そこにミクが加わってもう一つの大きな物語を作る。なんとも素晴らしい世界であるというしかありません。
もちろん、これらはフィクションなのですよ。でも、良いものは良い。それでよいではないですか。(アニメファンにはこちらをご紹介しておきます。
懲りずに追加しておきます。O Que E, O Que E ?。題名の意味は分かりません、なのでしょうが、つまり、ポルトガル語で、なんでしょうか、という意味だと思うのですが、、、それにしてもこの映像、芸達者な人たちを集めておりますね。だから見栄えがい。
むむっ、つじあやのさんも眼鏡をかけていたのですか、、、時東ぁみさん、ごめんなさい
アニメ作品で面白いのがこれ。「東方」とありますので、東方プロジェクトの作品でしょう。ま、笑えます。それにしても、強き者、汝は女なり、ですね。東方の世界に男の出る幕はありません。これも面白いですね。
ところで、ミラクルペイントの歌詞をサーチしようとしたところ、「エロい」などというキーワードが同時に表示されてしまいました。歌詞のページによりますと、この歌は絵師の方に感謝の心を込めて作られた歌であるということなのですが、「筆」には俗語的には隠微な意味(用例:筆おろし)もありまして、そういう意味にとりますとこの歌詞はなかなかに赤裸々な意味に解釈されてしまいます。もちろん作者の意図はそんなところにはなく、純粋に絵師の方への思いを歌っているのでしょうが、実は、このような多義的な歌詞が歌の魅力を醸し出したりするのですね。アンビギュアスといいますか、、、 奥の深い世界ではありますね。
これは...クレジットが速すぎて読めないんですけど。
それにいたしましても、これだけの楽曲がありますと、これで音楽番組が一つできそうですね。上でご紹介いたしましたコンテンツを次のように並べるだけで30分番組になりますし、関係者のインタビューなど交えますと、45分なり50分の番組になりそうです。
・ミラクルペイント
・風になる
・Amizade
・Tristeza
・スイートマジック
・ぽっぴっぽー
・トリコロールエアライン
で、最後にこれあたりを流しながら終われば、視聴者はみんな目が点になるのではなかろうか、などと思ったりもしております。
でもその先にありますのがこんななのだと致しますと、、、
スイートマジック、こちらも良いですよ。
part2はこちらです。
Brasil Pandeiro / Os Novos Baianosなどというご機嫌なのがありますね。
A voz do morro / Zé Kéti、このコンテンツにみられる大進歩は、楽器の影が落ちている。