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イケハヤ師 v.s. 広瀬氏、あるいはVALUについて

イケハヤ師、最近VALUにはまっております。で、例によりましてdisられているのですが、今回のお相手は広瀬氏です。

広瀬氏、最近もVALUの解説記事を書かれているのですが、以下の部分は、ちょっと頓珍漢であるような気がいたします。

VALUを申請したら、運営側があなたのフェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどでの活動実績をチェックします。

あなたのSNSでの活動実績に応じて、スタート時点での「手持ちBTC」が言い渡されます。

BTCはビットコインの略です。

ビットコインは仮想通貨のひとつです。8月12日現在のビットコイン価格は約40万円です。

たとえばあなたの「保有BTC」が2BTCであれば、持ち駒80万円からトレードがスタートするのです。

ここは、これまでのイケハヤ師の説明を信じると致しますと、次のようになります。

・SNSでの実績に応じて、発行VA総数が運営元から言い渡される

・手持ちのVAは1 VA単位でビットコインと交換する形の取引をすることができる。

・この取引は、自らが保有するVAは売り値を指定して売り、あるいは買値を指値して買うことで行われる。

と、いうことですね。あ、これ、「手持ちBTC」を「自分自身のVALUの手持ちVA数」に修正すればよいかもしれませんね。最初の段階では、全てのVAを自分自身が保有しておりますから。

今回の騒動は、100VAでスタートした人のVAを10分割して、VA総数を1000VAとすることの評価を巡って何やら誤解があったようです。ここは、私には、広瀬氏の早とちりのようにみえます。

(9/9追記:これ、資本金、という意味かな? それならBTCで評価することもできますね。つまり、資本金1億、株式額面1万円なら1万株ということになりますから。でも、なんでそんなややこしい説明をしなくちゃいけないのでしょうね。)

VAを10分割すると、VAの総数は10倍になり、各人の保有しているVAの数も10倍になります。1VAあたりの価格が1/10になれば、何も変わったことは起こりません。でも、VAの売買は1VA単位ですから、より多くの人がVAを保有できるようになるのですね。

これは、あとで述べます、VA保有をサロンやファンクラブの参加資格とする場合、会員の総数がVAの発行総数で頭打ちになってしまいますので、100VAが限界というのは少々苦しいようにも思われます。そういう意味では100VAを限度とする人に限って10分割を認めるという方向は合理的なのですね。(分割して10VAをもつようになった人が1VAを残して9VAを売りに出すかどうか、わからないのですが。)

ただこのVALU、なかなか難しいもので、あまり気楽に始めるのもどうかと思います。

まず第一に、全くの寄付という形で行うことが考えられます。ただこの寄付の対象が個人に限られるというところが少々問題で、困っている人が、自らに寄付してください、とやらなければいけないのがなんだかなあ、と思う点です。

つまり、特定の運動に対する寄付を募るには、このVALUは適さないのですね。具体的にあるとすれば、苦学生がHELPとやるような形、あるいは、センスのある書き手に生活費を支給することでもっとたくさん書けるようにする、などの形でしょうか。

いずれにせよ、この形で行う場合は、あくまで見返りなしの寄付と考えなくちゃいけません。まあ、何らかのお礼はあるかもしれないのですが、お礼は義務でもないし、期待してはいけません。

もう一つの形(第二のパターン)は、何らかのコンテンツを発表している人が、サロンなりファンクラブなりをつくる、という形で、この場合は、サロン限定のコンテンツをVALU保有者に提供するという見返りを宣言して行うこととなるでしょう。これ、ミュージシャンなら限定版の音楽などがあるでしょうし、ブログを書く人が限定コンテンツを提供する形でマネタイズするという使い方もあるでしょう。こちらは、一種の商取引ですね。

でも、こうしたことを計画していない人が安易にVALUを始めてしまうと、買った人から不満が出てしまう。そもそもこのVALUとはなんであるかを、売る人、買う人がきちんと認識し、共通の認識をもって行わなくてはいけないのではないかと思うのですね。

今のところでは、上記、第一、第二の形が混在していることから、先々トラブルの種になるのではなかろうか、と心配しております。