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プロブロガーと暗号通貨バブル

ビットコインバブルに警鐘を鳴らす記事藤沢数希氏がアゴラに寄稿されております。その内容は要注意です。

このブログではちょくちょくイケハヤブログをチェックしているのですが、最近彼はブログ名を「まだ東京で消耗しているの?」から「まだ労働で消耗しているの?」に変更し、もっぱら投資関連、それも暗号通貨を扱うブログに変貌しております。

藤沢氏の記事によりますと、今回の暗号通貨バブルは主に日本人の買いにより発生しており、そのバブル発生のメカニズムは以下であると解説されています。

2017年初頭から、Twitterなどで、日本のSNSで人気のインフルエンサーたちが、暗号通貨にかかわりはじめた。SNSで活動しているこうしたインフルエンサーたちの主な収益源はアフィリエイトである。そして、暗号通貨の取引所は、非常に儲かるアフィリエイト・プログラムを提供している。

筆者は、すこし遅れて、この波に乗ったのだが、暗号通貨取引所が提供するアフィリエイトは、実際に非常に儲かるのだ。アフィリエイト・リンクを通して、口座が開設され、ある程度の金額が入金されれば、1口座当たり1万円程度の収益が簡単に得られる。

2017年のチャートを見れば、多少の上下はあるが、一貫して暗号通貨の価格は上昇している。こうした、SNS上のインフルエンサーの影響で暗号通貨をはじめた人たちは、実際に儲かったのである。そして、儲かるから、インフルエンサーの信頼も上がる。インフルエンサー自身も暗号通貨に投資しており、それで儲かっているため、さらに自信を持って、ファンに暗号通貨投資を勧める。暗号通貨の取引所は、こうして集まった顧客から、手数料やマーケットメイクのスプレッドで大きな利益を得ることができる。

この記事内容は、イケハヤブログの内容とよく整合いたします。つまりこの内容は、ほぼ事実であると思われるのですね。

これだけなら、みんなハッピーになってよかったね、で終わるのですが、問題はバブルというものは崩壊するものである、という点。バブルが崩壊いたしますと、これに関わっていた人たちは大損する。特に、必要な資金を投じてしまったり、借金をして買い参入していた人たちが、にっちもさっちもいかないことになる。これが、飽きもせずに、毎度毎度繰り返されていることなのですね。

もちろんイケハヤ師は、「投資それ自体は「余剰資金」でやるべきですが、とかく仮想通貨に関しては、「余剰資金のなかの余剰資金」で手を出すべきです」と繰り返し繰り返し述べておられるのですが、これほど儲けた、あれほど儲けたという記事を読んだ普通の人たちは、そうそう余剰資金を持っているはずもなく、中には必要なお金を投じてしまう人たちもいるであろうことは容易に予想されます。

イケハヤ師、この藤沢氏の記事にも言及し、暗号通貨がバブル状態であること、いずれ崩壊する性質のものであることを、少なくともその可能性が指摘されているという事実程度は、ご自身のブログにでも紹介すべきであるように、私には思われました。

投資してお金を得れば、一応は資本家ではあるのですが、1億やそこらの資金を運用しているお金持ちは今の日本には大勢おられます。この程度の資金をためたからといって、労働におさらばするのではなく、日々額に汗して働くのが、精神衛生上もよろしいのではないかと思いますよ。


イケハヤ師、藤沢氏の記事に言及されました。ただし、これを批判的に言及しております。

先のことなど誰にもわからないのですから、ここは、藤沢氏の主張にも一面の妥当性はあるとしておいた方が良かったように、私には思われました。

まあ、なにを言っても致し方のないことなのですが、、、


MechaAG氏の今週のプロブロガーにも本件が解説されていますね。

ここで問題にしているのは、税金の問題。イケハヤ師は、日本円に替えなければ税金はかからない。ビットコインで何でも買えばよいではないか、というのですが、何かを買った瞬間に、利益が確定してしまうと、MechaAG氏は指摘しておられます。

確かに、BTCで定価表示されているものでも、同時に日本円の定価が付いておれば、BTCはその価格で他のものに交換されたわけですから、利益が確定することになります。

もちろん、ビットコイン経済圏みたいなものがあって、ビットコインでのみ取引がおこなわれており、円では幾らになるかわからないのであれば、税金の掛けようもないわけですが、たぶん、どこかでBTCと円を取引する市場があるはずで、BTCを利確すれば(他のものと交換すれば)きちんと利益は把握されるはずです。

まあ、現実には、法律なりなんなりがきちんと定まった段階で確かなことがいえるのですが、、、