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岩田健太郎氏の4/3付けBLOGOS記事「なぜ日本ではコロナウイルス流行が(それほど)起きていないのか、そしてなぜ東京で増えているか。」へのコメント

岩田健太郎氏の4/3付けBLOGOS記事「なぜ日本ではコロナウイルス流行が(それほど)起きていないのか、そしてなぜ東京で増えているか。」にコメントしました。


疫学の専門家は疫学的メカニズムに根拠を求め、確率過程の専門家は確率過程のパラメータに根拠を求める、ちょっと面白い話ですね。

前者は専門家でなくてはわかりにくいのですけど、後者はちょっと算数ができさえすれば、比較的容易に言理解できる、つまり、「実効再生産数」がカギだというのですね。

実効再生産数とは、世代kと世代k+1の個体数の比で、つまりは平均いくつの子孫を作り出すかというパラメータなのですね。で、簡単に予想されるように、この比が1未満なら縮小再生産、つまり個体数(感染者)はどんどん減っていく。

北海道と、東京、大阪などの大都市圏の違いは、どうやら夜の街にありそうだ、というのが最近になって注目されているのですね。

北海道から出ていた話では、すすきののスナックが売り上げゼロになったということで、悲鳴を上げていた。まあ、誇張があるのかもしれませんけど、相当に客足が減ったのでしょう。

これが都市部の夜の街で、膨大な数の濃厚接触がおこなわれているなら、再生産も活発に行われてしまいます。

すすきのはどうか知りませんけど、地方都市の夜のお店なんてじもぴーばっかりで、よそから感染者が入ってくることが起こりにくいのに対して、大都会のお店では一見さんも結構来る。それが感染者かどうかなど、誰にも分らないのですね。

と、いうわけで、北海道と東京・大阪の違いは、疫学的見地に立たなくても、一応の説明はできると思います。もちろんこちらも、一仮説にすぎないことに、変わりはないのですが、、、