新型コロナ感染状況の4/6版です。
我が国の状況
本日正午時点での厚労省の集計(国内分)では、感染者数が昨日から378人増加して累計3,569人となっております。死亡者は3人増加して累計73人となっております。
累積感染者数の倍増に要する日数は、昨日同様の8日となっております。死亡者が倍増する日数は16日と、こちらも昨日同様です。
死亡者数の変化は、感染者数の変化よりも6日程度遅れている様子ですが、このところ感染者が急増し、倍増日数が一時の14日から8日まで低下しているのに対し、死亡者の倍増日数が短縮しないことは良い傾向であると思われます。
感染者の増加が急激になる一方で、死亡者の増加は元通りのペースであるということが事実であるといたしますと、感染者の増加が、検査数の増加に対応して生じているか、あるいは感染者は増加しているけれど医療レベルの向上などにより死亡率が減少していることを意味いたします。
これらはいずれも悪いことではないのですが、それは死亡者の倍増日数が短縮しなかった場合で、これが短縮してまいりますと事態は深刻ということになります。この先しばらくは、死亡者の倍増日数に注目したいと思います。
世界の状況
厚生労働省の発表による世界の状況です。感染者の増加が徐々に減速しているのは、これまで通りなのですが、ここにきて死亡者の増加スピードも低下してまいりました。
日本の累積感染者数の順位は、昨日に続いて一つ上がって30位となりました。他の国の感染者急増が一服する一方で、我が国の感染者増加は10%台を維持しておりますので、順位が徐々に上がることは致し方ありません。
ここで注意しておかなくてはいけない点は、この順位は感染者の人数であって、人口当たりの人数ではないという点です。人口の多い国では、感染者の比率が少なくても感染者数としては大きくなってしまいます。
ちなみに日本の人口は世界10位で、中国の13.9億、インドの13.4億、米国の3.3億、インドネシアの2.6億、ブラジルの2.1憶、パキスタンの2.0億、ナイジェリアの1.9億、バングラディッシュの1.6億、ロシアの1.4億に、我が国の1.3億が続いております。
我が国は人口が世界10位であるにもかかわらず、感染者数では30位というのは、まずまず良好であるとみてよいのではないでしょうか。