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篠田英朗氏の4/6付けBLOGOS記事「科学者のご神託とビッグデータ」へのコメント

篠田英朗氏の4/6付けBLOGOS記事「科学者のご神託とビッグデータ」にコメントしました。


マルコム・グラッドウェル著「急に売れ始めるにはワケがある」には、「少数者の法則」ということが第一に述べられています。

この法則、「他者とのつながりを非常に多く持つ人物が、どんな社会にも少数存在し、このような人に情報が伝達される(商品が受け入れられる、病気に感染する)と、情報(売り上げ、伝染)が急速に拡大する」というもの。

今回のコロナの感染に関しても、少数者の法則はあてはまっている様子で、厚生労働省の「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」の問14に対する回答でも、感染者の8割は誰にも感染させず、残りの2割、その中でもごく少数の人が多数の二次感染者を出しております。
https://www.mhlw.go.jp/…/kenkou_…/dengue_fever_qa_00001.html

このエントリーでは、「人の移動」を全体を対象とする統計的数値で評価しているのですが、問題となるのは、この「少数者」がどのように行動するかということであって、感染に気を付けている多数の人の行動は結果に影響を与えていない様子なのですね。

我が国のコロナ感染におけるこの「少数者」で問題視されているのは、一部の人が酒場やカラオケで多数に感染させるということ。これらの施設を閉鎖するのが、最も効果的な対応となりそうです。

もう一つは、この病気に対する人々の意識の問題で、当初強く意識されておりました「若者には無害」的な考え方と、さらに「ブーマー・リムーバー(団塊除去機)」というような積極的な評価は厳しく戒められなくてはいけません。

我が国には「風邪は他人にうつせば直る」などという科学的根拠を欠く迷信もあり、はた迷惑なことを平気でする人たちもいる。パンデミックは他人ごとではない、社会全体の損失だ、と理解しなくてはいけません。