新型コロナ感染状況の4/7版です。
我が国の状況
本日正午時点での厚労省の集計(国内分)では、感染者数が昨日から248人増加して累計3,817人となっております。死亡者は7人増加して累計78人となっております。
累積感染者数の倍増に要する日数は、昨日から1日減少して7日となっております。死亡者が倍増する日数は16日と、こちらは昨日同様です。
死亡者倍増日数が減少しないのは良い傾向で、このままのレベルを維持していただきたいところですが、本日死亡者が7人も増加しているのが気になります。
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世界の状況
厚生労働省の発表による世界の状況です。感染者の増加は、引き続き減速傾向が続いています。死亡者の増加スピードは、わかりにくいのですが、多少の低下気味となっております。
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感染者数と死亡者数の比率
このブログではかねてより、死亡者一人あたりの感染者数を、新型コロナに対する各国の対応状況を探るパラメータとして注目してきました。このパラメータを、人口百万人あたりの死亡者数に対してプロットしたのが下の図です。
明確に言えることは、死亡者数が多い国はこの比率が低い。百万人あたりの死亡者数が百人以上の国では、この比率が最大13であるということ、逆に、この比率が百以上の国は、死亡者数が少ないということも言えます。
検査に関して、日本は意図的に絞って感染者数の伸びを抑えているのではないか、といった批判が時になされるのですが、そのようなことをしても重篤化すればCTなどで検出され、少ない感染者数に対して死亡者が出ることになります。
そして、このグラフから読み取れることは、この比率が小さくなりますと、人口あたりの死亡者数が増えてくる。
では、日本はといいますと、比率は50前後で、ドイツ、トルコ、カナダ、オーストリア、韓国、ポーランドなどと同レベルで特段の異常は認められず、百万人あたりの死亡者数は1人以下と、非常に優秀な結果となっております。
検査数を抑えることで感染者数の伸びを少なく見せているという批判は、これらの数値からは、的を外したものであるように思われます。
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