小澤徹氏の4/15付けBLOGOS記事「COVID-19各国の死亡者の推移を比較する(局面は変化してきた)」にコメントしました。
支持しました。
結局のところ、日本はこれまで極めてうまくやってきた。
米国が一万人に一人の死者を出し、ヨーロッパ諸国はその3倍前後の死者を出しているのに対して、日本は百万人に一人以下の死者しか出していない。
これに関しては、どれほど称賛しても称賛のし過ぎということはないでしょう。
病気の伝搬には、外部から持ち込まれるような、他から独立した発生と、内部の病原菌保持者からの感染があり、流行段階では後者が支配的となります。この場合の感染者数の変化は指数関数に従うのですね。
感染数の増加速度を表す重要なパラメータが増加率なり倍化日数で、5%/日で増加すれば14日で倍になり、26%/日で増加すれば3日で倍になります。
指数関数の恐ろしいところは、積み重なると膨大になることで、二倍二倍を10回行うと1,024倍になる。3日で二倍なら、30日で千倍強になるのですね。
我が国の増加速度が、欧米よりもはるかに小さい、14日で二倍であるということは140日で千倍強になる。これは、欧米と同じことが、遅かれ早かれ、我が国でも起こるという意味で悪いニュースなのですが、そのための時間が一月ではなく4か月以上あるのは良いニュースです。
これを生かすためには、その間に必要なものを整える。医療機関、人工呼吸設備、マスクの生産設備、消毒用アルコールの供給体制、等々ですね。
それから、増加速度が上がらないようにする。クラスターつぶしが後手に回りだしたら、チーム数を増やして対応力を強化するとともに、外出禁止などにより、発生数自体を抑制する。
そして、すでに各国では、交通(外出)規制や検査強化などの対応により、新規感染者数が減少に転じており、これは我が国でも不可能ではないはず。我が国が早期に新規感染者数を減少に転じることができれば、犠牲は最小限に抑えることができる。ぜひそうしたいものです。