諌山裕氏の4/21付けBLOGOS記事「マスクの有効性で正反対に割れる研究」にコメントしました。
元々、マスクはウィルスの遮蔽には効果なく、唾液の飛沫を遮蔽する効果が期待されていたのですね。
だから当初は、すでに感染して咳をしている人や、そういう人に接する医療関係者にはマスクは効果があるけれど、普通の人はマスクなどする必要がない、という考え方が支配的でした。
ところが、自覚症状のない感染者が多数いることが明らかになり、咳による唾液の飛沫が相当長距離まで飛ぶとなりますと、普通の人も、マスクをした方が安全だし、気が付かないうちに自分が感染していて他人にうつすリスクもマスクをすることで減らすこともできる、ということになったのですね。
だから、今日では、普通の人もマスクをすることが推奨される、あるいは特定の場所では義務付けられる。
もちろん、これが刮目すべき効果があるわけではない。元々確率の低い感染リスクをさらに安全にするわけですから。でもその小さな確率の低下が、全体の感染拡大速度の低下にはなにがしかの効果を発揮する。少なくとも、ゼロではない。
アベノマスクにも、そういう効果があり、それ以上じゃないにしても、効果がないわけでもない。これは笑うべきものでもないのですね。
まあ、いまどき外出するのは戦場に行くような話ですから、お互い鉄兜ぐらいかぶりましょうや。ちょっと下に弾が飛んできたら、顔面直撃で死んでしまうのですが、鉄兜の部分にあたってくれたら、ひょっとしたら死ななくて済むかもしれない。
この差、小さなものだと思われるかもしれませんけど、生き死にがかかるとなりますと、その差は無視できないのではないですか?