門田隆将氏の8/6付けBLOGOS記事「未だ『第1波の教訓』も生かせない日本」にコメントしました。
海外からのウイルスの流入は、国内にウイルスが存在しない時点では大きな脅威なのですが、すでに多数の感染者がいる状態では、これを上回る数の感染者が移入してこない限り、大きな問題にはなりません。
疫病の怖い点は、感染者が感染者を生む再生産プロセスにあり、再生産数(分枝数とも)が1以上の場合に指数関数的増加が生じる、という点なのですね。
「紙を50回折りたたむとその厚さは地球と太陽の間の距離になる」なんて話がマルコム・グラッドウェル著「急に売れ始めるにはワケがある」に書かれていましたが、この常識を超越した増加ぶりが指数関数的増加の恐ろしい点なのですね。
まあ、こんな厚さの紙を折りたたむことは、そもそもできない相談ですが、ここは数学的な話、ということでご理解ください。
現在の我が国でコロナの感染拡大阻止のために最も必要なことは、国内での感染をいかに防ぐか、というポイントであり、この部分にこそ注力しなくてはいけません。
そして、そのために何をしたらよいかは、おおよそわかっており、各自治体はこのための方策を探り、様々な呼びかけを行っているのですね。
国も、この自治体の努力を支援する形で、感染拡大防止に力を入れなくてはいけません。
具体的には、夜の街の濃厚接触を生じる営業の禁止と、国内での外出を控えさせること。これに逆行するGoToなどは論外、ということになります。
まあ、その前に、現在の迷走状態を何とかすること、これが先決ではありますが、、、
折角、第一波でうまくできたのに。