城繁幸氏の8/13付けBLOGOS記事「立憲民主党と国民民主党ってなんでいつもモメてるの?と思ったときに読む話」にコメントしました。
旧民主党の政策が分かりにくいのは、実は民主党は、特定の政策を実現するための人々の集まりではなく、職業としての政治家(国会議員)を目指した人々の集まりだった、ということではないかな? 少なくとも、そう理解すると、非常にわかりやすい。
職業としての議員を目指すというと、何か悪いことであるような印象も受けますが、民主主義が成り立っている以上、選挙に当選するということは民意にかなうということであり、数合わせには困ったものですが、民主主義を実現するためには選挙に通る主張をするのが正しい、ということもできます。
で、作戦として「世論に従う」のは正しい。しかしここでミスったのが、新聞論調に従ってしまった。だから、市場経済を重視する一方で、福祉も充実させ、雇用の流動化には反対し、財政の健全化を目指す。これら諸政策には整合性がなく、資金の裏付けもなかったのですね。
だから何もできなかった。
それどころか、左翼が入り込んでいたため、企業活動に冷淡で、リーマンショックからの日本経済の回復が致命的に遅れてしまった。最悪です。
結局のところ、健全な野党を作ろうとしたら、現実的な政策を基本に据えなくてはいけない。自民党政権が既得権益の上に胡坐をかいているなら、その否定は基本戦略となり得るけれど、雇用の流動化もまた受け入れなくてはいけない。
市場経済を重視するなら、福祉はBIなどの単純な形にして、個別補償などの歪を生む政策はとるべきではなかったのですね。
まあ、現実の流れは左翼の方向で、整合性に欠けるその場しのぎの政策をぶち上げつつ、困りものであった旧社会党の方向を目指しているご様子。
自民党は、当分、枕を高くして寝られそうです。
いわゆるアメリカの民主党を目指したわけなんですが、その結果、中国人や韓国人に人種差別なしで平等とやって、ありえないくらい優遇してしまったので、今のまともな国民には相手されなくなっただけ。
アメリカで今ノーマスク運動している人と同じ