川北英隆氏の8/14付けBLOGOS記事「カメラ専用機の斜陽」にコメントしました。
コロナでカメラが飛ぶように売れて、家電量販店の売り場には中国製と思しき怪しげなカメラしか置いていない。それもべらぼうに安い。
仕方がないのでその怪しげな奴を買ってきたら、四角い部屋が丸くなる。直線が曲線に見えるというのはつまり、球面収差があるということですね。四角い部屋を丸く掃く、というのは聞いたことがあるが、こういうカメラが売り場に並ぶ時代になるとは、全く驚くほかはない。
で、なぜ日本メーカは、さっとこの世界に出られなかったのでしょうね。あ、つまり、ウエブカメラの話なのですけど、何なら、一眼レフやポケットカメラのコネクタに何かをつなぐとウエブカメラになるような仕掛けとか、できないものだったのだろうか、、、
世界は不透明性を高めているのですが、先の読めないゲームで勝つ戦略の一つに、自由度を確保する、というのがあります。
将棋や囲碁オセロといった思考ゲームなら、打てる手が多い局面を高く評価する、ということですね。
製品を設計する際にも、後からいろいろといじり様があるように作る。ソフトをインストールしたり、外付けの装置を追加することでいろいろできる、というのが不確実性の時代を生きるコツなのですね。
GAFAのやっていることも、実は、おのれのビジネスを固定していない。核となるビジネスはそのまま続けるにしても、様々な形に変貌しながら発展しているのですね。
この点に着目すると、日本メーカの弱さが見えてくる。変化に対応できない。会社も、製品も。
変化に対応するには、普遍的な強さを認識して、それがいかようにも使えるようにしておくこと。すべての型を決めてしまうと、変化に対応できない。
目指すべきは、古いカメラが簡単な外付け部品でウエブカメラになるような設計なり組織なのですね。そういう会社、製品であってほしいと、今回のコロナ禍と共に生きて、つらつらと考えたのでありました。
ITのシステムを見ればわかるが、日本の企業はITシステムの連携がにがてだ。
コマツの建築機械をみてもわかるが、ITとの連携で大きな利益を得ている。
ゆうような形でITを連携させること。
ちなみに形態にカメラや音楽システムをつけたのは日本が最初だ。
ITシステムを日本独自Docomo-i-modeや着うたにしてしまいインターネットにつなげることを強固に拒んだことが失敗の原因だ。