山口利昭氏の8/19付けBLOGOS記事「関西電力・役員報酬等補填問題調査報告書からみた『他社への教訓』」にコメントしました。
| 部下にとって経営者から秘密の共有を持ち掛けられるほどうれしいことはありません。
これはいわゆる「ギャングの掟」ですね。
ここで共有される秘密は、露見した時のダメージが大きければ大きいほど効果的で、反社会的な行為が伴うことも必然的になってしまう。
でもこれが許されるのは、社会とのつながりが制約された小集団の内部であって、電力会社はもとより、多くのステークホルダーが存在する一般企業においてすら、許容されるものではないのですね。
> 関西経済の顔として活躍されてこられた方々が、なぜこのような問題を主導されたのか、正直今でもよくわからないのですが、(たとえ金品受領問題において和解をしてでも)国税調査からも守りたいような「お金の聖域」があったからこそ、世間の信頼を裏切るような行動に走ってしまったのではないか、と推測してしまいました。<
これを説明する犯罪者の心理として、「特異交友理論」というのがあるのですね。パーカーは「コンピュータ犯罪 (秀潤社:1977年)」の中で以下のように記述しています。
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特異交友理論は,犯罪学的調査にもとづいたもう一つの特徴を説明してくれる.この理論は,犯罪者の行為はたいてい彼らの同僚に容認されている慣行からほんの少しずれるのみであると説く.人間はいっしょに働いていると往々にして,わずかに非倫理的な行為も互いの影響でつのってきて,やがて重大な行為になるという.従業員が今日は鉛筆を,明日は便せんを,次の日はポケット電卓を家に持ち帰るというのもこれである.
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会社役員の行為としては、少々お粗末ではあるのですが、、、
お菓子のしたに金貨のあれですね。たしか。
賄賂というのは江戸時代から変わっていない
大変に笑わせてもらいました事件でした。