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fujipon氏の8/26付けBLOGOS記事「【読書感想】御社の新規事業はなぜ失敗するのか? 企業発イノベーションの科学」へのコメント

fujipon氏の8/26付けBLOGOS記事「【読書感想】御社の新規事業はなぜ失敗するのか? 企業発イノベーションの科学」にコメントしました。


今でこそ富士フイルムは各種ビジネスにうまく展開しているのですが、デジタルカメラ(というよりも銀塩から電子的記録方式)への転換は、相当なショックを受けてのものだったように思います。修羅場だったのではないかな?

毎年正月元旦には、未来的な夢のある記事を新聞一面に載せるなどということが良く行われていたのですが、ある年の元旦の記事はカメラメーカ、フィルムメーカには悪夢であったのですね。

その年ソニーが磁気記録方式のカメラ「マビカ」を発表して元旦の新聞に掲載された。その後開いた東京株式市場では、カメラメーカ、フィルムメーカの株価は大いに下がったものです。

なにぶん、家庭用の動画撮影は、銀塩フィルムに記録する8mmカメラから磁気テープに記録するVTRにすでに置き換わっていた。静止画もこれができることは、考えるまでもなかったのですね。

この時富士フイルムにとって幸運だったのは、磁気記録が樹脂フィルムに磁性体を塗布した塗布型メディアに行われていたこと。そのキーテクノロジーである樹脂フィルムへの塗布技術は、フィルムメーカがすでに保有していたのですね。しかも、極めて高度な形で。

その後、高密度磁気記録媒体の開発で富士フイルムは大きな成功を収めるのですが、磁気媒体企業には、強力な競合相手の出現は困ったものでもあったわけで、全くソニーさんはろくでもないことをしてくれた、などと思った磁気記録媒体関係者もいたのではないかな?

でもまあ、運も実力のうち。と、いうより、同じように塗布技術を持っていた他のフィルムメーカが塗布技術をうまく展開できなかったわけですから、富士フイルムはすぐれた経営をされていたことも確かだと思います。

運だけじゃない、ということですね。

これ、保存願います。

1 thoughts on “fujipon氏の8/26付けBLOGOS記事「【読書感想】御社の新規事業はなぜ失敗するのか? 企業発イノベーションの科学」へのコメント

  1. mi.mino

    この件についての意見や本は死ぬほど読んだ。
    結局、どの程度本気にやっているかに尽きると思う。
    コマツと日立建機の違いは以前書いたが、コマツは建機を情報機器(スタンダード)として売った。日立建機は情報建機付き(オプション)建機として売った。
    先にかいたように日立の方が出したのは早かった。
    しかし、本気になってこの方法で生き残りをかけたコマツが勝った。

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