早川忠孝氏の11/17付けBLOGOS記事「攻撃は最大の防御なり、を地で行きそうな菅内閣と自民党」にコメントしました。
最初に問題化したのが赤旗ですから、学術会議が共産党に嵌められた、という構図だったのではないでしょうか。この手の陰謀論はフェイクといわれそうだけど、以下、邪推を述べちゃいましょう。
つまり、最初の任命拒否は、あまり勝手なことをしてくれるなよ、という政府側から学術会議へのメッセージだったのですが、これをモリカケ桜に次ぐ第四の政府追及の柱にしようという共産党の思惑で問題化すべく大きく取り上げた、というわけですね。
たしかに、学問の自由に対する侵害であるという主張は通りやすいですし、学術会議の平和主義に対する自民党サイドからの攻撃ということであれば、戦争反対というわかりやすい主張を打ち出せると、共産党サイドが考えたとしても不思議はありません。
これに立憲民主党ものってしまったのですが、こちらは深く考えることもしない、床屋談義のレベル。よく考えてみれば、憲法15条もあるし、学術会議がやっていることは戦前の陸軍と軌を一にしており、今日の我が国の政治制度の中では受け入れられない。
渦中の法学者もそれが分かっているから司法の場に持ち出すこともためらわれ、相手が庶民とはちょっと離れた学者先生の問題ということもあって、世論もさほど盛り上がらない。問題の学術会議自体、今大問題のコロナでも、あまり活躍している感が全然見えないのですね。
とはいえ、ここまで問題にしてしまった以上、このままなかったことにはできない。政府サイドにベストな道は、学術会議を解散して、文部省に政府が任命する諮問機関を新たに置くこと。学術会議サイドにベストな道は民営化、ということなのでしょう。
でも元々が、政府への諮問などを行う機関ですから、この機能までの民営化は無理。学会の連合会的存在は民営化するにしても、別途文部省側に諮問機関を置き、ここで国立大学の研究方向なども扱うのが妥当だと思いますよ。実質、解体、ですね。