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女性自身の2/7付けBLOGOS記事「森会長を擁護する組織勢…大江キャスターの熱弁に広がる賛同」へのコメント

女性自身の2/7付けBLOGOS記事「森会長を擁護する組織勢…大江キャスターの熱弁に広がる賛同」にコメントしました。


「コールバーグの道徳意識発達理論」というのがありまして、今日ではこれは完全に肯定されているわけではないのですが、人々の道徳意識の違いを説明するのに便利な考え方として、今日でも時々言及されるのですね。

表現はいろいろあるのですが、第一段階が懲罰回避志向、第二段階が快楽追及志向で、罰せられるからやらない、褒められるからやるというのがこれらのレベル、飴と鞭でしつけられるレベルですね。さすがにこれは、幼児や動物のレベルで、いい大人でこのレベルにとどまっている人は少ないと思います。

第三段階が仲間志向、良い子志向ということで、我が国の社会人の多くがこのレベルにとどまっているように見えます。業界第一で談合などをやってしまうレベルですね。「協調性」などという言葉が重視される集団は要注意、少なくとも先進国の公的世界では、このレベルにとどまる人は否定的にみられてしまいます。

第四段階が法と秩序のレベルで、弁護士やロビイストが大活躍する今日の世界がこのレベル。でもこれは不十分と考える人が多く、法の基礎にある考え方(社会契約など)を重視する遵法志向が第五段階と考えられています。そして、その上の第六段階がより一般的な原理に基づく普遍志向なのですが、これは釈迦キリストのレベルともいわれて、一般の人が目指すには少々敷居が高い。

いずれにいたしましても、今日の日本社会は、第三レベルを脱出しようという「脱談合」がザックリとらえた発達段階にあるのですね。JOCの委員たちが仲間受けの良い「良い子」であろうとするのはわからないでもないのですが、そういう考え方は、国際的には通らない。この点だけは、気にしておいた方が良いと思います。

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