中村ゆきつぐ氏の3/18付けBLOGOS記事「緊急事態解除 ワクチン含めて今後は改めてしっかり実行できる対策を」にコメントしました。
なぜ宣言解除が大多数かといえば、「このまま現在の宣言を続けても意味がない」とする考えが支配的、ということでしょう。なにぶん、緊急事態宣言中の現在で、新規感染者は増え続けておりますし、今朝方発表の昨日の数字では、新規死亡者数も増加しております。このまま放置するわけにはいかないのですね。
緊急事態宣言の一つの理由は医療崩壊を避けることであり、この目的はほぼ達成されているわけですから、緊急事態宣言を終了する理由はある。一方で、新規感染者数が減らないことは問題だけど、これには検査の強化と確実な隔離で対応するという道もあり、問題の繁華街や会食に対する規制を続ければ実質的な効果はあるわけで、東京都などはこちらを考えておられるようですから、これはこれで正解かもしれません。
一方の変異株は少々問題で、伝えられております従来の1.7倍の感染力をどう解釈するかは難しいところですが、再生産数が1.7倍になって現在1前後の再生産数が1.7前後に跳ね上がりますと、新規感染者の急増となるかもしれません。この点は、感染者数に注目して、急増の際の対応を素早く行わなければいけません。
検査の充実と確実な隔離という方策は、感染拡大当初に行われて、ある程度の成功を収めた「クラスター対策」の方向であり、これが有効に機能するなら、経済的ダメージも少ない形で新型コロナの感染を抑えることができます。可能な限り早期に、この形に対応を切り替えることが、喫緊の課題ではないでしょうか。
緊急事態宣言は、文字通り、緊急事態に対応するものであって、これを常態化させるわけにはいかないのですね。感染拡大を招く要因の要所要所を抑える形での効果的対応が、この先には求められる、と思いますよ。
しっかり管理