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小宮山洋子氏の5/8付けBLOGOS記事「緊急事態 延長決定」へのコメント

小宮山洋子氏の5/8付けBLOGOS記事「緊急事態 延長決定」にコメントしました。


実は、先の読めないゲームでのベストの戦略は、自由度をできるだけ高い状態に保つことで、要は打てる手が多い状態を保つことが、最も勝ちやすい戦略なのですね。そしてこの戦略は、傍から見れば場当たり的にも見える。つまり、ここで批判されている政府の戦略は、実はベストの道でもあるのですね。でもあえてそのような主張を政府はしない。その裏を読めば、この手の批判が多くなることを政府は待っているのではないでしょうか。

基本的に、我が国は民主主義で言論の自由もあり、人々の行動を強制的にコントロールすることが難しい。だから、お願いベースだし、自粛しない店だって出てきてしまうし、若者は重篤化しないから自由にふるまえといった主張も、そのまま流れてしまうし、これに従って繁華街に繰り出す人々を抑制することもできない。

また、感染症の拡大は、条件が与えられれば確率過程としての予測はできるのですが、過去の経験に乏しく、変異株がどうなるか、人々がどう行動するかなど、読めない部分が多すぎて、その場その場での(よく言えば臨機応変、悪く言えば場当たり的)対応を余儀なくされる。

これに対する批判は、いくらでも言い訳のしようもあるのだけど、政府があまり言い訳をしない背景には、実はそういう批判は政府にとってうれしいからではないかと邪推しております。このような批判の行きつくところは、強権発動の権限を政府に与えるしかないからなのですね。

普通の国なら、そうしてもおかしくはないのですが、日本はそれができない。緊急事態の最たるものである戦争に対する備えができないものだから、他の緊急事態も政府の強権発動は困難で、国民の自主性に委ねるしかない。それはそれで一つの道でもありますが、混乱を招く非効率なやり方でもある。それを国民の側もきちんと認識しなくてはいけません。

1 thoughts on “小宮山洋子氏の5/8付けBLOGOS記事「緊急事態 延長決定」へのコメント

  1. mi.mino

    私は最悪の状態を考えてそれに対処するのがよいと考えています。
    たとえ無駄が多くてもね。

    ゲーム理論は信頼していません、

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