小林恭子氏の5/25付けBLOGOS記事「コロナワクチン 英国ではどうやっている? 体験者の視点から」にコメントしました。
この手の話を聞くたびにつくづく思うことは、我が国は情報技術を使いこなせていない、特に官公庁がまるでダメ、という点なのですね。我が国の「失われた30年」が、金融危機に始まるという見方も一般的なのですが、実は、インターネットに代表される情報通信技術の発展という、第二の産業革命に乗り損なったことが主因ではないか、とも思えてまいります。
なにぶん、インターネット元年と呼ばれたのがWindows95が発売された1995年で、その前から「パソコン」なるものがオフィスで使われだしていた。それから「失われた30年」を経過したのが現在で、ネット産業で我が国産業は米国発のベンチャーの後塵を拝しており、一方で官公庁のネット利用がまるでダメ、という現実があるのですね。
これを見れば、何がだめかは一目瞭然。結局のところ、わが国を動かしている人たちが情報技術に関しては、ほとんど無能のレベルにあるということでしょう。そして、もしかするといたかもしれない有能な人々の足を、寄ってたかって引っ張っちゃった、ということじゃないかな。
なにぶん、無能な人が豊かな生活を送るためには、有能な人が頭角を現すことを妨害しなくちゃいけない。駄目な企業が存続するためには、新しい可能性を持つ企業が登場する芽をつぶさなくてはいけない。でも、海外にまではそんなことができないから、海外勢にしてやられる。その結果が「失われた30年」なのでしょう。
まあ、原因がわかったところで、この仕組み、相当に強固ですからどうなるものでもない。多分時間が解決するとは思いますけど、既存組織には文化の継承ということもあり、変わる際には相当な混乱も覚悟せざるを得ない。まあ、その時の受け皿くらいは作っておいたら面白いかも、などというのが、このお話の御教訓じゃないかと思います。
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これいいね。