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青山まさゆき氏の8/10付けBLOGOS記事「悪魔の証明に支配される日本の暗黒」へのコメント

山まさゆき氏の8/10付けBLOGOS記事「悪魔の証明に支配される日本の暗黒」にコメントしました。


因果関係の説明として、最も強い説明は、メカニズムが既知である場合に原因から結果への因果の連鎖を説明するやり方で、論理的推論の方法論としては「演繹法」と呼ばれております。

一方、メカニズムが不明の現象でも、二つの現象がしばしば相前後して発生すれば、その間に因果関係があるとの推測は成り立つ。これは、アブダクション、仮説的推論といわれるもので、必ずしも因果関係が成り立つかどうかは定かでない、弱い説明に過ぎないわけです。こちらは、上の演繹法に対して「帰納法」などと呼ばれております。

で、新型コロナの感染メカニズムは、それがウイルスによるものであること、咳で生じる飛沫がかなり離れた位置まで飛散して、感染を引き起こすこと、などが明らかになっている。このため、距離を取ること、マスクをすること、換気をすることなどは、感染のメカニズムから効果があると考えられる、因果の連鎖による説明が成り立つわけです。

そうなりますと、この効果がないとする主張は、これまで蓄積された感染機構を構成する様々な知見のいずれかが誤りであるとする主張にほかなりませんから、これまでに得た知見がそれぞれのエビデンスに基づいて構成されている以上は、誤りとする主張に新たなエビデンスが求められるのは当然の話なのですね。

このあたりの議論は、学問領域で言えば「科学哲学」の分野に属します。わかりやすい入門書に戸田山和久氏の「科学哲学の冒険」(NHKブックス)などがあります。まあ、我が国の科学哲学者は須藤靖氏の「主役はダーク」(毎日新聞社)でけちょんけちょんにやられ、彼と伊勢田哲治氏の対談(論戦?)であります「科学を語るとはどういうことか」(河出ブックス)増補版が出てますね)などが出ております。これはこれで、大変な世界となっておりますので、ご興味があればご一読ください。

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