nonreal氏の9/14付けBLOGOS記事「北朝鮮が長距離対地巡航ミサイルの発射実験」にコメントしました。
そろそろZ研究を再起動する時期かもしれませんね。
この研究、東北帝大の岡部金治郎氏が発明したマイクロ波を発振する「陽極分割型マグネトロン」を用い、大井川の水力発電と、パラボラアンテナを用いて、大出力のマイクロ波を東京上空に襲来する敵機に照射して機能停止に追い込もうという第二次大戦中の我が国で行われた研究だったのですね。
このマグネトロン、レーダにも利用されたのですけど、戦時中の応用はもっぱら海外勢という皮肉な展開になってしまいました。でも、現在もかなり注目されているデバイスではある。つまり、宇宙空間に太陽光発電所をおいて、マイクロ波で地上のアンテナにエネルギーを送る技術としての研究が、日本でも引き続き行われているのですね。あまり大きな声では言えませんけど、実際のところ、相当に、実用化間近の域にきております(三菱重工のマイクロ波送電技術など。これは、平面アンテナなので巨大化も容易なのですね)。
これを、ミサイルに照射したらどうなるか。たいていのミサイルは電子機器で制御されているため、これらが誤動作すれば墜落してしまう。何発打ってもかかる経費は電気代だけ。迎撃ミサイルよりも安いのもよいですし、レーダも兼ねる。そして、ミサイルだけでなく、ドローンを含む航空機から船舶まで、潜水艦以外の大抵の兵器を無力化することができるのですね。
マイクロ波送電は連続波ですが、ミサイルを打ち落とそうというのならパルス波。でもこの違いは、装置技術的には、さしたる違いでもない。研究は、大気圏外の太陽光発電という名目で大いに進めておいて、裏でこっそり、パルス波も使えるようにしておけばよいのですね。まあ、もしかするとすでにやられているのかもしれませんから、小さな声で、こそっと語るにとどめておきますけど、、、
軍事アップ