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宇佐美典也氏の9/25付けBLOGOS記事「河野太郎氏が言及した原発問題『パンドラの箱』…」へのコメント

宇佐美典也氏の9/25付けBLOGOS記事「河野太郎氏が言及した原発問題『パンドラの箱』...」にコメントしました。


現在は軽水炉サイクルの方向で進んでいるように見えるのですが、ここであえて「問題先送りします」などという態度を示すことは、原子力行政に対する国民の信頼を失うだけの話ではないでしょうか。仮に、現実問題として先送りせざるを得ないとしても、それはやむを得ないからそうするのであって、解としての先送りではないはずですね。

で、選択肢のそれぞれは、(1)そのまま埋める「直接処分」で10万年、(2)「軽水炉サイクル」で1万年、(3)高速炉サイクルで300年が、放射性廃棄物が天然物並みになるまでの所要期間ということになります。

10万年がとても耐えられないから1万年にするといっても、1万年なら問題ないかといえばそんなこともなく、軽水炉サイクルという選択肢は、問題先送りの域を出ない、真の解にはなり得ない選択肢としか思えないのですね。

研究開発の不確実性を考えれれば、まずは、10万年保存の直接処分を追求し、そのスケジュールを明確にしたうえで、短期的な処理としての軽水炉サイクルを実施し、研究テーマとして、実現を強く求める形での高速炉サイクルを研究する。まあ、そういった形が現実的かつあるべき姿だと思います。

核武装オプションとしては、軽水炉サイクルに用いるプルトニウムは純度が低くて利用できない。兵器級プルトニウムが生産可能なのは高速増殖炉なのですね。既にもんじゅでも数発分の兵器級プルトニウム原料が生産されている。やるならきちんとやらなくてはいけません。

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