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猪野亨氏の10/23付けBLOGOS記事「やっぱり小選挙区制と定数不均衡2倍の許容が一番の問題 自民党という保守政党に有利な制度」へのコメント

猪野亨氏の10/23付けBLOGOS記事「やっぱり小選挙区制と定数不均衡2倍の許容が一番の問題 自民党という保守政党に有利な制度」にコメントしました。


選挙とは何かといえば、政権をどの党が担うか、という選択なのですね。少なくともこれが第一義です。だから大政党が有利というのはあたりまえの話であり、政権を担う可能性がほとんどない政党が議席を得られないことに何ら問題はないのですね。

これがご提案のように、全国区一区で比例代表制を採用いたしますと、小さな政党も特殊な支持基盤をもてば議席を得てしまう。宗教団体や大きな企業業界利益団体等々が政治的な力を得てしまうのですね。

そして、どの政党も多数を制することができないとなりますと、これら多数の小政党を含む連立政権を作るしかない。そうなりますと、おかしな利害関係に政治が動いてしまったり、政権そのものが不安定になるといった弊害がそこには生じてしまいます。

もちろん、少数者の意見をくみ上げる仕組みというものは必要でしょう。でもこれは、政権の選択という重要な機能を持つ国会議員選挙ではなく、言論活動の役割だし、そのためにマスメディアや出版というものがある。今日ではネットがありますから、声を発することは比較的容易なのですね。

問題は、その主張が多くの国民の理解を得られるかどうかということ。社会的な問題となる程度であるならば、政権を奪取するよりもよほど容易なはず。まずは、表現力、メディアリテラシーを磨くことこそ、やらなくちゃいけないことであるように、私には思われます。

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