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マガジン(森永卓郎氏)の10/27付けBLOGOS記事「勘違いに基づくバラマキ批判」へのコメント

マガジン(森永卓郎氏)の10/27付けBLOGOS記事「勘違いに基づくバラマキ批判」にコメントしました。


一万円札の製造コストは20円だ。つまり、一万円札を発行すると、コストを差し引いて9980円の利益が生まれる。

この20円は手形の印刷経費みたいなもので、純然たる経費なのですね。手形の場合は、バランスシートの貸方に負債が計上されるのですが、紙幣の場合は、紙幣発行残高が貸方に計上されます。

紙幣発行残高は、バランスシート上は負債と同じ位置づけですが、利息ゼロ、無期限というわけで、普通は返す必要がない。しかし、市中に出回る紙幣が増えすぎるとインフレになり、これを回収する必要に迫られます。この場合、何らかの資産を売却して代金の形で紙幣を回収することになりますから、借金と同じ効果を持ってしまう。

と、いうわけで、『紙幣を発行すると印刷経費を除いた分が利益になるわけではない』。この点は、間違えないようにしなくてはいけません。

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