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マイナ保険証をめぐって

アゴラ編集部の5/24付け記事「健康保険証を廃止する『マイナ保険証』に反対派が大騒ぎ」にコメントしました。最近は、アゴラに付けたコメントも出て行っているようですが、いつブロックされるかもわからず、あまりあてにしないようにします。


コメントは以下の通りです。


マイナンバーカードのすごいところは、カードに透明のケースがついていて、性別が見えなくなっていること。

LGBTにも配慮した最新の仕様なのだが、アナログ的というか、アナクロというか。受験勉強の時に似たようなことをやった気も、、、

みえちゃまずいなら、最初から書かなきゃよいし、情報技術というものがあること、御存じないのかな?


以下は、ブログオンリーです。

健康保険証をマイナンバーに紐づけするのは良い考えだし、どうせならお薬手帳もクラウド化して、健康保険証と一体化すればよいのですが、どうなっているのでしょうね。

マイナンバー制度の本来の目的は、国民の収入の一元的な把握で、将来的には、金融資産などからの収入も給与収入と一元課税できることを最終的な姿として考えているのでしょう。で、保険証を一体的に扱うと、医療機関の収入がお上に把握されてしまう、と。

そんなところでビビっているのなら、マイナペイみたいなものを始めて、マイナンバーカードでの支払いもできるようにしたらよい。あるいは、クレジットカードやXXペイのデータを国税庁が吸い上げるように法制化するのも一案ですね。

トーゴーサンピンなどという徴税制度のざるの目を塞げば、財政収支の問題も相当に改善するはず。でも、昔から、このあたりに関係しそうな制度には、様々な口実をひねり出しての反対がつきまとうのですね。

まあ、今回のマイナ保険証に対する反対も、実際のところは、そんな事情が根底にあったりするのではないかな?

ここは、一気に全部統合すべきところだと思うのですが、、、


5/26追記:現在の行政がマイナンバー制度をきちんと運用できるかどうか、懸念するご意見がありました。これは全くその通りで、このエントリーの最初の部分(アゴラコメント)に書きましたのもまさにその内容で、要は、現在の官僚には情報技術を扱うセンスが、ゼロ、とまでは言いませんけど、要求されるレベルからははるかに下だということが大問題なのですね。

このマイナンバーカードと一部を不透明にしたケースの合わせ技、昔の受験生レベルと言ったらよろしいでしょうか。それも、中学、高校を受験する人たちがやりそうなことをやっております。世の中、情報技術というものがあるというのに、ですよ。

これは、以前議論いたしました文系問題を超えた、情報リテラシーの問題で、要は文字の読み書きができない、昔風に言えば文盲の問題と同じことなのですね。こういう人は、近代社会においては、知識の取得にハンディーがあるし、契約行為もできない、騙されてしまう、などという問題があり、当然のことながら、官僚になる道も閉ざされておりました。

情報技術が発達した(というよりも社会の基盤となってしまった)今日においては、情報技術を使いこなすことが、かつての文字の読み書きと同様に、社会生活を営む上で必須であり、官僚には当然のごとく要求されてしかるべき技能なのですね。

だから、あのマイナンバーカードを見れば、愕然とする。なぜ見えちゃいけない情報をカードに書き、その部分だけ不透明なケースに入れることで、問題が解決したと考えるのか。こういう情報は、カードに書いたりせず、サーバーにおいて、しかるべき権限のある人にのみアクセスを許すのが常道でしょう。

全く何を考えているやら。これを考えたお役人から、これで行こうと決めた相当に上のレベルのお役人に至るまで、「私は無能です」と大声で叫んでいるようなものです。マイナンバーカードのこの姿を見て、それに気が付かないのは、情報リテラシーのない人だけだということに、気付かなくてはいけません。

まあ、それが無理な注文であること、重々承知してはおるのですが、、、

1 thoughts on “マイナ保険証をめぐって

  1. mitsu minomi

    絶対にトラブルがおきる。
    うちの自治体、マイナンバーカードに期限があるのだが、期限が切れそうでもお知らせしないらしい。そして更新するのに毎回役場へ来いとのこと。
    これで運転免許も一緒にするとか言い出したら、あちこちで期限切れの嵐になるだろう。

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