谷本真由美氏の2/27付けアゴラ記事「拝啓 上野千鶴子先生:あなた達は大勢の人生を狂わせてしまったんです」へのコメントです。
思想信条の自由には、思想を変える自由も含まれているのですね。この規定は、日本国憲法には明確に規定されているわけではないのですが、世界人権宣言では次のように規定しております。(以下URLの仮訳文による)https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/1b_002.html
第十八条
すべて人は、思想、良心及び宗教の自由に対する権利を有する。この権利は、宗教又は信念を変更する自由並びに単独で又は他の者と共同して、公的に又は私的に、布教、行事、礼拝及び儀式によって宗教又は信念を表明する自由を含む。
思想、良心及び宗教の自由には「信念を変更する自由」を含むと、明確に規定しているでしょ。それがないと、間違いを正すこともできなければ、間違ってカルトに入った人も、抜けられなくなってしまいます。
なお、我が国の著作権法84条の『出版権を消滅させる権利』は、思想変更の自由をサポートするものと解釈されております。
他人の思想に追従することは自由なのですが、その場合、自己の責任において、おのれの行動を決しなくてはいけません。これは、自由であることと、コインの裏表の関係にあるのですね。
「転向ノススメ」もご参照ください。
Diamond OnLineが「中国で今なぜ『上野千鶴子』ブーム?入籍発覚とは別の“炎上”で逆に人気沸騰も」なる記事を伝えています。上野氏、中国でもなかなかの人気のようです。その中の上野氏の以下の言葉は、かみしめるだけの価値がありそうです。
フェミニストの中には、結婚している人も、していない人も、子どもを産んだ人も、産んでいない人もいる。別に、結婚していないフェミニストが偉いとは思いません。化粧しないとか、ブラジャーしないとか、そういうふうなものが正しいフェミニズだという序列があるみたいですけど、それは教条主義というんです
私の中のフェミニズムというのは、自由になりたいという思想です。自由に生きることができればそれでいいじゃないですか。フェミニズムは自分が傷ついた経験、不当な経験がある時に、言葉が与えてくれます
上野氏のこれらの言葉、今回の上野氏の入籍をめぐる無数の批判に対しても、一言でノックアウトできるだけの力をもっているように思われます。
a-a