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高市になったら日本は終わりだ

倉本圭造氏の10/3付けアゴラ記事「小泉進次郎?高市早苗?…どっちになっても日本は終わりません!」へのコメントです。ちなみにこの表題は、引用元の内容に即した『洒落』ですのでお間違いのないように。


政治家として最も大事な点は、その人が正しいと信じる『思想』なり、何を常識と考えるかという『文化』ではないかと思います。まあ、『能力』は大前提なのですが。

で、10/1付けの長谷川氏のエントリーにコメントを追加しておきましたが、ここにきて「『文化的マルクス主義』陰謀論」が台頭しており、少なくとも参政党はこれを支持する立場にある。高市氏がどうか、という点が少々気になるところです。『文化的マルクス主義』とは、昨今のLGBT擁護論や環境運動をかつての新左翼運動の延長上にみてその影響拡大を共産主義者の陰謀であるとみなす考え方なのですね。https://agora-web.jp/archives/250930011417.html

長谷川氏の記事へのコメント(ブログはこちら)にも書いたのですが、高市氏の思想的背景は川島武宣が批判する「イエ的社会」を支持する立場にあるように思われ、これが私には危惧されます。今日の世界は「権威主義国家」と「自由主義国家」の対立にあり、「イエ的社会」をベースとする国家は前者なのですね。そもそもイエ的社会とは父権社会でありパターナリズムの支配する社会なのですから。

一方の小泉氏の学ばれた大学として「コロンビア大学」の文字を見る機会が増えましたが、ここ『いちご白書』の舞台となったところなのですね。小泉氏がいちご白書の文化思想をどれほど吸収したかはわかりませんが、なにがしかの影響は得ているはず。そしてここに書かれた事件は、新左翼運動にほかならず高市氏と真っ向から対立する思想であるともいえます。

この新左翼運動、「共産主義vs資本主義」という東西対立とは異なる、権威に抵抗し管理を否定する色合いが強く、今日では権威主義に対して自由主義を目指すものと見た方がよい。そして、この運動が生み出したカウンターカルチャーは、のちにIBMのメインフレームが支配する情報処理の世界にマイクロプロセッサを武器として反旗を翻した、ジョブズ、ウォズニアックらへと継承されてまいりました。今支持すべきはどちらの思想か、私にはその答えは明白であるように思われます。

1 thoughts on “高市になったら日本は終わりだ

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