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少子化原因は社会制度設計ミス

Murasaki@論文解説お兄さんの10/4付けアゴラ記事「ぼくが考える、最強の少子化対策」へのコメントです。


少子化は現在の社会制度が招いている当然の結果です。そこに気づかない人が多いのは、まったく、どうかしております。

古くは、親が子を育て、子が大きくなると親を扶養するのが一般的でした。子を持たない人は、野垂れ死にしたくなければ、老後のための資産を積み上げておかなければいけなかったのですね。

ところが、工業化が進み、都市で働く人が多くなると、高齢者と現役世代が所帯を別にする、核家族化が進みます。そうなると、親による子の扶養は変わらず必要なのですが、親世代の老後を扶養することは難しくなる。このため、社会的に、年金制度が拡充されてきたのですね。

こうなりますと、子を扶養したか否かにかかわりなく、高齢者は社会がサポートする。子を持った人は、子の扶養に経費が掛かるだけで、これからのリターンがなくなってしまうのですね。だから、そのままでは、子供を持ったら負けということになる。少子化が進むのは当然と言えるでしょう。

この問題を解決する唯一の道は、子育てに対する個人的な負担を軽減すること。教育費は無償化し、子供の医療費もゼロにする。さらに、子供を持つことによる衣食住関連経費の増分を政府が支給する。必要な経費は、子の有無にかかわらず広く国民全員から徴収する。つまり、税負担とするわけですね。こんなことは、年金制度を設計するときに、同時に考えておかなくてはいけませんでした。まったく、どうかしております。

1 thoughts on “少子化原因は社会制度設計ミス

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