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小魚を烹るが如く何事も慎重に

アゴラ編集部の10/6付アゴラ記事「麻生院政で鈴木俊一幹事長:高市政権は驚きの『財務省政権』」へのコメントです。


麻生さんの忘れちゃいけないことが一つだけあります。前回の麻生政権は、リーマンショック後の経済問題に対応できず、結局民主党に政権を奪われてしまった、ということ。

この先の日本、何を言い出すかわからないトランプ氏を相手にしなくてはいけないし、ロシア、中国、北朝鮮がそれぞれうごめいている東アジア情勢に対処しなくてはいけないし、我が国のGDPが全然上がらない失われた30年からも脱却しなくちゃいけない。リーマンショックに輪をかけた、難しい状況に直面していることを理解しなくてはいけません。

そう考えれば、我が国の方向に影響を与えるような重要ポストの人選は、実力本位で行かなくてはいけない。ここで一つ打つ手を間違えると、自民党が下野するだけでなく、日本という国もどうなるかわからない。そういう危機的状況に即した人事が必要なのですね。

もちろん、麻生氏の人を見る目の優劣など、私などには全然わからない。実のところでは、極めて有能な人物をしかるべきポストにつけようとしているのかもしれない。でも、かつて麻生政権時代に自民党が政権を手放したという歴史的事実を前にすれば、ここは大いに危惧されても致し方ないと思うのですね。

大国を治むるは小鮮を烹るがごとくす、です。ここはよくよく考えて、極端な決断は極力避けること。これが肝要かと存じます。

1 thoughts on “小魚を烹るが如く何事も慎重に

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