岡本裕明氏の11/20付けアゴラ記事「どうする高市外交:中国問題はこのまま足を引っ張り続けかねない厄介者に」へのコメントです。
戦後80年経った今、独自の道をもう少し強化すべきであり、アメリカや中国とは連携するときには連携し、言うべき時は言うという独立独歩の姿勢を貫いてほしいのです。もちろん、二国間提携、経済や安全保障の多国間連携はケースバイケースで進めるべきですが、アメリカ偏重ではなく、欧州がとったアメリカ外交のように要領よく、上手にやることも必要でしょう。
これができればありがたいのですが、ロシア、中国という軍事大国をお隣において、しかもこれらが必ずしも親日的ではないという現実を見れば、当分米国と協調して事にあたるしかない。これが現実というものです。
昨日のFNNプライムオンライン(Yahoo転載版)は「アメリカ議会『中国は台湾侵攻の準備を急速進展』 国防総省に対応能力評価を勧告」と題するニュースを伝えております。https://news.yahoo.co.jp/articles/351bc21b7e66a839c21a349bc942dd6d5ee4453c
中国の台湾進攻は、2022年の段階で、ロシアのウクライナ侵攻とほぼ同程度の確率で「起こり得る」と考えられておりました。これが、2022年の2月にロシアのウクライナ侵攻が始まり、ウクライナが善戦してロシアが国際的な非難を浴びており、これを見た中国が台湾進攻を躊躇した可能性も指摘されておりました。
今日、トランプ氏の米国は戦線を拡大しており、台湾有事への対応が不十分になる可能性も指摘されております。ここで、日米間にくさびを打ち込めれば、中国にとっては台湾進攻のチャンスとなる。このような背景も考え合わせると、高市氏の今回の答弁が中国の台湾進攻を思いとどまらせる、ベストの答弁であったかもしれません。来年のノーベル平和賞が、高市トランプ両氏の共同受賞であっても、驚くにあたりません。まあ、大穴、ではありますが。