コンテンツへスキップ

イラン空爆、先の展開やいかに

2/28午後5時更新のロイター記事「トランプ氏、 イランで大規模作戦開始と表明 体制転換呼びかけ」へのコメントです。


このニュース、元はアゴラで得たものですが、ニュースソースをYahooにあたったところ、ロイター記事にたどり着きましたので、こちらから引用することとします。

イランでは昨年から反政府デモが行われ、デモ参加者と当局側で死傷者が多数出ている。トランプ氏は先月、「救援が向かっている」と述べ、デモ参加者に対し抗議活動を続けるよう促した。

トランプ大統領は攻撃に関する声明の中で抗議活動参加者の殺害に言及し、イラン国民に対し、爆弾は「あらゆる場所」に落とされるため身を隠すよう呼びかけた。

「我々の任務が終わったら、あなたがたの政府を掌握しなさい。それはあなた方がすることになる。おそらくこれは、今後何世代にもわたってあなたがたにとって唯一のチャンスとなる」と述べた。

このトランプ氏の発言は、かなり難しい先行きを予感させるものです。このトランプ氏の主張は、私には、次の主張であるように、理解されます。

まず第一に、トランプ氏が狙っているのは、イランの現体制の転覆であり、ありていに言ってしまえば、爆撃による現政権中枢部の排除(無害化)ということでしょう。で、これが終わったところでイラン人主体で新政権を樹立せよ、と言っているわけですね。

一方で、事前の予想では、現地に反政府運動を指導できる人物がいないことから、新政権の樹立は困難であろう、ということだったのですね。これは現在でも変わっていないはずなのですね。これでは、トランプ氏の要求は叶えられません。

一つの可能性としては、米国に亡命中のレザ・パフラヴィー元皇太子が新政権を樹立する可能性ですが、第一の疑問として「果たして彼がイランに戻った時、彼を支持する人がどの程度いるか」、第二の疑問として「彼を暗殺しようとする勢力を完全に排除できるか」という問題があるのですね。

元皇太子を護衛するため、米国が一大兵力を動かせば、あるいは彼は無事に政権を奪取できるかもしれない。しかしそういうやり方では、米国の傀儡政権というイメージを人々に与え、イラン国民の反感を招いてしまうのではないか、と私には危惧されます。

そうなりますと、最後に残された手は一つだけ。米国以外の勢力が米軍に代わってイランの新政権の礎を築くこと。イラン国内の旧勢力を排除して、元皇太子を迎え入れるか否かは、イラン国民の判断にゆだねる。そうしたうえで新政権を樹立すれば、すべてが丸く収まるでしょう。

この勢力は、米国に支持されなくてはいけないし、イラン国民からも信頼されなければいけない。さらに、一定の規模の兵力を派遣して平和を維持できるだけの能力(つまるところ武力)をもっていなければいけない。

こんな勢力が果たして今の地球上にあるか、と考えますと、それはただ一つ、日本だけ。そんな役を果たせるのは、日本以外に存在しないのではないでしょうか。まあ、日本が主導権を持って事にあたるなら、インドがこれに助太刀をしてもよいし、沖合洋上では米国空母が、陸上ではイスラエル空軍がにらみを利かせるのは前提条件ですが。

さて、この大役、高市総理と小泉防衛大臣に、果たして務まりますでしょうか。ここまでまいりますと、トランプ氏から打診があった際、まさか嫌とは言えないのではないでしょうか。まあ、小泉氏なら受けて立つと思いますけど、日本人に犠牲が出た場合の大騒動が、今から見えるような気がいたします。前途多難ではある、そんな予感がする次第です。

それにしてもこの作戦名、日本語に訳せば、オペレーション「激おこ」、トランプさんらしいネーミングではあります。まあ、すべてがうまくいきました暁に、高市・小泉の両名がノーベル平和賞を受賞し、賞をもらい損ねたトランプ氏が、激おこ、というのが落ちではないかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です