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願わくば春の心は長閑からまし

長谷川良氏の3/6付けアゴラ記事「イラン後継者問題:選出最高指導者の選出は『世襲』か能力主義か」へのコメント(ブログ限定)です。


モジタバ・ハメネイ師が後継者に選ばれるとしたら、イスラム革命防衛隊(IRGC)からの強い要請があったことが考えられる。その理由は、指揮系統の維持、対外強硬路線の継続、既得権益の保護という観点から、モジタバ・ハメネイ師が最適な人物だからだ。

もはやイランの現体制に残された手はこれしかないのではないでしょうか。何分、平和なデモ隊に銃口を向け、多数の国民を殺してしまいました。この期に及んで平和解決などあり得ないのですね。現政権としては、強硬路線一択。そうなればIRGC主体で行くしかなく、ジタバタ、じゃない、モジタバさんを指導者に仰ぐしかありません。

とはいえ、イランの行く末は前途多難。もはやトップの殺害に躊躇するイスラエルや米国ではありませんから、居所がわかり次第、ミサイルを撃ち込み、爆弾を投下する。また、ミサイル基地やドローン関連施設、船舶、港湾施設などへの爆撃も繰り返されるでしょうから、イランの政治指導者も戦力も、先細りとなるしかない。イランの敗北は時間の問題でしかないのですね。

そうなりますと、非主流派の台頭は、現政権の主流派、IRGC寄りの人たちが完膚なきまでに叩かれるまで待つことになる。そうなったところで、非主流派が台頭してまいりますと、平和交渉という話もあり得そうです。問題はそれがいつか、ですが、トランプ氏の弁によれば4週間程度先、4月上旬ということになります。

おそらくはトランプ氏は、イランの敗北を確信されているでしょうから、中国との話し合いは、イランの戦に片が付いてからにするのではないでしょうか。3月中旬の米中担当者の打ち合わせは、すぐにでもトップ会談が始まりそうな雰囲気もあるのですが、米国から交渉時期の延期を申し出るのではないでしょうか。

そもそも今回のイラン侵攻は、たまたまイランの首脳陣が一堂に会するという情報を掴んだからこのタイミングとなったのであって、この絶好の機会を逃さないことを最優先としているはずなのですね。つまり、対中交渉のプライオリティは低い、ということ。もしそうであるなら、米国が優先するのは対イラン作戦の遂行であり、米中交渉の時期をずらすことは、大いにあり得ます。

その他、今回のイラン紛争(動乱? 戦争ではないと思うが)が4月上旬に終焉してくれるとすれば、日本にとっては大変ありがたい。つまり、原油、天然ガスの備蓄が底をつく前に、ホルムズ海峡が使えるようになれば、日本経済への打撃は軽微で済みそうです。あとは、中国がおとなしくしていてくれますと、春の心はのどけからまし、なのだが。

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