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交渉できる穏健なイラン指導者

長谷川良氏の3/11付けアゴラ記事「『ペゼシュキアン大統領の謝罪』が示すイランの深刻な権力争い」へのコメントです。


ペゼシュキアン大統領は西側諸国と交渉できる穏健な指導者として自らを位置づけているのではないか」という深読みが考えられる。

この長谷川氏の記述は、アゴラ記事の末尾に「長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2026年3月8日の記事を転載」と書かれているように、少々古い情報です。ロイターの3/11付け記事は以下のように伝えております。

「三頭政治」の一角として指導者交代期間の統治を委任されたペゼシュキアン大統領は、湾岸諸国に対する攻撃を謝罪したが一転、7日に発言の撤回を余儀なくされた。誰が実権を握るのか、という疑問はこの一件で消え去っただろう。情報筋がロイターに伝えたところでは、IRGC高官らはペゼシュキアン大統領の謝罪に激怒していたという。

結局のところ、現在のイランは、IRGCが新指導者に担ぎ上げたモジタバ氏と、穏健な指導者層の間に対立があり、実権をIRGCが握って穏健派が押さえられているのが現状ということでしょう。だから、ペゼシュキアン大統領が、直ちに西側との交渉相手になる、ということは期待薄です。それどころか、下手をすればIRGCに排除されてしまうかもしれません。

反政府勢力の不在がイランの戦乱を長引かせるとの心配がなされておりましたが、イラン政府内部に穏健派が存在するという事実は、この戦乱の早期終結への、一つの希望に見えます。ここは、ペゼシュキアン大統領に無理な期待をせず、事態の推移を慎重に見守るべきところです。過度な期待は禁物ですが、彼が助力を必要とした際には、適切な手が打てるようにしておく必要があるでしょう。まあ、日本には手の打ちようもなさそうなのが、少々情けないところですが。

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