松田智氏の8/5付けアゴラ記事「バイオエタノールはカーボンニュートラルであるという誤解」へのコメントです。
エタノールは、一般のガソリン車でも、わずかな手を加えるだけで燃料とすることができるため、ガソリンを置き換える有力な燃料と考えられております。
EVか、エタノールか、という比較であれば、エタノール製造に他のエネルギーを使うことはさしたる問題ではない。なにしろ、EVだって電気エネルギーを使って充電するわけですから。
温暖化ガス抑制という観点からの評価に際しては、電気エネルギーは炭酸ガスフリーという前提で考えなくてはいけないし、輸送における炭酸ガスの発生もないとして比較するのが妥当ではないかと思います。
30年程度先の将来の姿を見通せば、電気エネルギーは核融合なり安全な原発を主として、自然エネルギーを補助的に使用する形で起こし、これによって水を電気分解して水素を得る。あとは、ごみ焼却や様々な産業で副生する炭酸ガスなどからエタノールを生成すれば、バイオエタノールよりもはるかに安価に量産することができるでしょう。
その前段階として、今日バイオエタノールを利用することは悪いことではないと思います。もちろん、トウモロコシなどの食料を転用することは、飢餓の問題がある以上避けるべきで、セルロースなどの非食品成分からのエタノール製造を目指すべきだとは、私も思っております。
水素超がんばれ